長崎の被爆者が講演「ピカッと光った」70人が参加 長崎原爆資料館から借り受けた資料など展示 北九州市
15日の「終戦の日」を前に、長崎原爆の被爆者が北九州市で被爆体験を語りました。
■6歳時に長崎で被爆・池田道明さん(85)
「目の前の暗い廊下へポンと飛び出したその瞬間に、右手の廊下がピカーッと光ったんです。」
6歳の時に長崎で被爆した池田道明さん、85歳です。12日、北九州市で開かれた講演会で、みずからの体験を語りました。
79年前の1945年8月9日、長崎に投下された原爆は、当時の小倉市が第1目標でしたが、当日の視界が悪かったことから、目標が変更となりました。
講演には市内外からおよそ70人が参加し、被爆者の生々しい証言に聞き入っていました。
■池田さん
「死んでいる人を見ると、もう髪の毛はちりちりに燃えてしまっています。目の玉がぐわっと飛び出して、ほっぺたにぶら下がっている。」
この講演会は、現在、北九州市「平和のまちミュージアム」で開かれている企画展「八月九日を忘れるな!」の一環として開かれたものです。
会場には、長崎原爆資料館から借り受けた写真や、被爆して溶けたガラス瓶などが展示されています。
この企画展は10月6日まで開かれています。