【特集】日本初!路面電車が2階に! 広島新駅ビル乗り入れの「駅前大橋ルート」 夏の開通に向けた工事は大詰め
新しい駅ビルでは、広島電鉄の路面電車が、乗り入れるための工事も大詰めを迎えています。開通すれば、路面電車が走るルートも大きく変わります。
3月19日、オープンを間近に控えた駅ビルでは、2階に設けられる路面電車の駅の整備も進んでいました。
■広島電鉄駅前プロジェクト推進部 善積将裕さん
「今後ですね、サイン表示だとか、あとはここには電車をお待ちいただく方のベンチだとか、そういったものの設備を着々と入れていくというような予定になっております。」
吹き抜け空間では、信号や架線などの電気設備の工事を、夏に向けて進めていく予定です。
新しい駅とともに工事が進んでいるのが、広島駅から比治山町交差点までをつなぐ、およそ1.1キロの「駅前大橋ルート」です。2024年6月には、長さ43メートルの橋げたを設置するなど、駅前の景色が大きく変わる工事が進められています。
■広島テレビ 金丸真帆記者
「こちらの稲荷町交差点は、既存の路面電車のルートと、それから広島駅から延びてくる新しい駅前大橋ルート、2つの路線が交差する地点です。新しくできる電停の整備も進んでいます。」
稲荷町交差点には、上りと下りの2か所に新しい電停がつくられます。駅前大橋ルートは、このまま比治山町交差点とつながります。
一方、新たな路線の開通に伴い、広島駅にほど近い「猿猴橋町電停」は廃止されます。
■利用者は…
「時代の流れですから、しょうがないですよね。だけど、いい方に変わるから、いいんじゃないですか。」
さらなる賑わいの創出を目指す「新ルート」に、広島市も期待を込めます。
■広島市交通施設整備部 沖田隼人さん
「駅ビルの2階部分に路面電車が乗り入れるというのは、日本で初というのも伺っていますし、いろんな方に来ていただいて、楽しんでもらえたらなと思っております。」
関係者によると、「駅前大橋ルート」の開通は、7月下旬から8月のはじめ頃を検討しているということです。
「駅前大橋ルート」を、さらに詳しく見ていきます。広島駅を出発した路面電車は、駅前大橋を直進し、稲荷町交差点から比治山町交差点へと向かいます。稲荷町交差点や松川町交差点では、電停が新設される一方、猿猴橋町電停は廃止されます。新ルートによって、市内中心部までおよそ4分の時間短縮が見込まれ、回遊性の向上などが期待されます。
【テレビ派 2025年3月24日放送】