バスの減便や商品の値上げ 10月から変わるもの
10月から商品やサービスの値上げや最低賃金の引き上げなど暮らしに関わるもので変化するものがあります。
このうち、県民の足である路線バスにも大きな変化があります。
記者「きょうから路線バスも変わります。富山地方鉄道は100便以上を減らした運用を始めました」
富山地方鉄道は運転手不足が深刻だとして路線バスを1日から平日と休日合わせて105便を減らしました。
利用者への影響を最小限とするため朝と夕方のラッシュ時は現状を維持したたうえで日中の時間帯を中心に減らしています。
このうち富山駅前発の高岡線は日中、これまで30分に1本走っていましたが1時間に1本となりました。
利用者からは、人材不足への理解を示す声などが聞かれました。
【利用者】「きょうは高岡線で呉羽に向かいます 運転手さんも大変だなと思っています」
【利用者】「今後自動運転とかできてくればいいのかなという感じもあるんですけれども」
富山地方鉄道自動車部は今後さらに運転手が減ればさらなる減便をする可能性もあるとして「秋に運転手体験会を行うなど採用に力を入れたい」としています。
また、一部新聞社が新聞の配送を休止します。
毎日新聞社と産経新聞社は、発行部数の低迷や輸送コストの増大などを理由に県内への新聞の配送を1日から休止しました。
このうち富山市立図書館では来館者に対し発行日当日に読めなくなることを周知する案内が掲示されていました。
また、1日からは様々なものの値段が上がります。
そのひとつが郵便料金です。
手紙の場合、これまで25グラム以下で84円50グラム以下で94円だったものがどちらも110円に。
はがきは63円から85円などおよそ3割の値上げです。
郵便料金の大規模な値上げは30年ぶりです。
【窓口を利用した人は】「仕事の、会社で使います」「古い切手がまだ残っているのでその分を消費するために差額分買いました」
【学生】「資格試験の書類提出です」
記者「きょうから郵便料金が上がったのはご存知でした?」
「知っていたらきのうまでに来ていましたね。でも仕方ない ですよね、出さないといけない ものは」
値上げの背景には、メールやSNSの普及で郵便物の数が減った上、人件費や燃料費などが上がったことがあります。
【富山中央郵便局 寺田敬祐局長】
「値上げをさせていただいて、安定的な郵便経営に生かしていきたいと思いますので、その辺をご理解 いただきたいなと思っています」
食料品の値上げも続きます。ことし最大の値上げラッシュと言われています。
記者「秋になると食べたくなるのがチョコレート。こちらのチョコレート菓子はきょうから40円値上げ。こちらの袋入りは200円の値上げ。甘党には苦い値上げです」
今月は、ことしに入って最も多い2900品目あまりの値上げが見込まれています。
【客】「安いものを選んどったら、その割にやっぱり値上がってるからえらいこっちゃ」
記者「お店ならではの工夫ってあるんでしょうか」
【ジョイフル シマヤ豊田 澁谷武文店長】「はい、こちらの商品などは安く仕入れられる内にたくさん仕入れて値段は維持させてもらっています」
店では、ある程度長く管理できる商品を値上がりする前に在庫に持ち、値段据え置きにしていますが、続く値上げの波に客からはため息が聞こえてきました。
【客】「すごい上がって、なかなか買えないですね。もう何とかしてほしいですね」