県の教育委員会は、2025年度の道徳の授業などで使われる郷土教材を、12年ぶりに新しくつくりました。県ゆかりの偉人や著名人の生き方を知ってもらい、豊かな心を育むための教材です。西郷隆盛などの偉人に加え、今をときめく女優の姉妹や有名歌手も登場しています。

　県の教育委員会は、2025年度の道徳の授業などで使われる郷土教材を12年ぶりに新しくつくりました。県ゆかりの偉人や著名人の生き方を知ってもらい、子どもたちの豊かな心を育むための教材です。

　今回作られた小学校低学年向けの郷土教材「かごしまの心～今日,どの先人？～」には、西郷隆盛などの偉人に加え、鹿児島市出身の女優上白石萌音さん・萌歌さん姉妹や、歌手のAIさんも登場します。

(県教育庁義務教育課・水島淳課長)
「鹿児島にもいろいろなロールモデル、これまで活躍してきた人たちがいるので、今後生きていくうえでの参考だったり、糧にして何かの時に思い出したりしてもらえれば」

　上白石萌音さん・萌歌さん姉妹のエピソードでは、両親から掛けられた言葉が紹介され、感謝することの大切さが書かれています。

　また、歌手のАIさんについてはアメリカ出身の母親とのエピソードから、違いを認め合い、支え合うことの大切さが紹介されています。

　3人は出版に伴い、それぞれメッセージを寄せていて、上白石萌音さんは「悲しいことや辛いことを経験すると優しくなれます。心が動くことは幸せなことです。心を動かすことを大事にしてください」とエールを送っています。

　教材は3月中に県内の小学校に配布され、2025年度から、道徳の授業などで活用されるということです。また、2025年度以降は小学校中学年版と高学年版、中学校版も製作する予定だということです。