「亡くなった人たちがどんな思いで死んでいったか…」旧海軍の串良基地で戦没者の追悼式 鹿屋市
多くの特攻隊員などが出撃した旧海軍の串良基地があった鹿屋市で、22日、戦没者の追悼式が行われました。
鹿屋市にあった旧海軍の串良基地からは、特攻隊員363人を含むあわせて573人が出撃し、命を落としました。今年は、はじめて追悼式と茶道、裏千家の「献茶式」が併せて行われ、特攻隊員の遺族や生存者など約850人参列しました。
式では裏千家の前の家元で、太平洋戦争中に特攻作戦の訓練を経験した千 玄室さん(101)が、戦友が残した茶碗を使い「献茶の儀」を行いました。
(裏千家15代家元・千玄室さん101歳)
「待機命令って一言で私は自分の命が助かった。それだけのことで、本当にすまんと思ってるみんなに。亡くなった人たちがどんな思いで死んでいったか、思いを察してください」
参列者は、戦没者の安らかな眠りと恒久の平和を願いながら、献花台に花を捧げていました。