3月15日に開業するJR九州の新たな駅「仙巌園駅」。近くの磯ビーチハウスにはカフェやゲストハウスが順次オープンする予定で活性化に期待が高まっています。これらの施設を鹿児島市役所の地下食堂や、加治屋まちの杜公園内のカフェを運営する企業が手掛けることがわかりました。

　3月15日、鹿児島市に開業するJR九州の新しい駅仙巌園駅の周辺では開業に向けて整備が進められていました。

(記者)
「磯海水浴場の前にあるこちらの建物でもオープンに向けて工事が進められている」

　夏の海水浴シーズンに賑わう磯ビーチハウスには駅が開業する3月15日、コーヒーやパンケーキなど軽食を楽しめるカフェがオープンします。手掛けるのは鹿児島市のグッドフェローズダイニング。鹿児島市役所の地下食堂や、加治屋まちの杜公園内のカフェなど県内で15の飲食店を展開しています。

　西勇二社長は「歴史あるエリアに現代のカフェがオープンするので若い方にも来てほしい」とコメントしています。また、2階には1日2組限定のオーシャンビューのヴィラが夏にオープンする予定で、こちらもグッドフェローズダイニングが手掛けます。

　磯海水浴場を訪れていた人からは期待の声が聞かれました。

(結婚式の前撮りをしている夫婦)
「Q式は？5月の予定です」
「Q仙巌園駅が開業するが。鹿児島と言えば仙巌園や桜島があるので観光客がたくさんきてくれれば」
「(カフェがオープン)気になります。できたらぜひ行ってみたい」

(磯海水浴場を訪れた人)
「バスだと時間がかかるので電車だと便利」
「(カフェができるが)えー！行ってみたい。若者が増えそう」

　一方、駅の開業で懸念されているのが国道10号の渋滞です。6日に開かれた鹿児島市議会の個人質疑では駅の開業後にJRが行う渋滞対策が報告されました。

(鹿児島市観光交流局・中豊司局長)
「JR九州によると磯踏切の遮断時間を短縮するほか駅開業時以降は毎朝7・8時台に駅に停車しない普通列車を4本設ける措置を講じるとのこと」

　また、2024年3月、国道10号の仙巌園前の交差点の近くに左折レーンがつくられたことで、急ブレーキの回数が2割減り、渋滞緩和に一定の効果が見られることが報告されました。