【特集】阪神・淡路大震災から30年 宮城各地でも祈り「被災地から被災地へ」つなぐ復興への思い
けさ5時。
まだ暗い石巻市の津波復興祈念公園には、キャンドルライトで「1月17日」の文字が灯された。
そして、阪神・淡路大震災が起きた5時46分。
犠牲となった6434人への追悼と、東日本大震災後に寄せられた支援への感謝の思いを込めて、黙とうが捧げられた。
がんばろう石巻の会 黒沢健一 事務局長
「同じ思いをした石巻が同じ思いでその日その時刻を迎えたいその思いで迎えた」
遠藤伸一さん
「悲しい思いをする人が少なくなるように。という思いで黙とうしました」
一方、こちらは南三陸町の「さんさん商店街」。
壊滅的な被害から1か月ほどで「福興市」を始めたこの商店街にとって、阪神・淡路大震災を経験した神戸市内の商店街のサポートが欠かせなかったと言う。
山内鮮魚店 山内正文社長
「震災の次の月にもう福興市を立ち上げることができたのも、長田の皆さんのお陰です。物資とかテント、机、椅子そういうのも福興市のためにみんな持ってきてくれて、そして店員も来てくれて、売上金も全部置いて行ってくれたんです」
この時に受けた恩は能登半島地震への支援に繋がっている。
こちらの水産加工会社は被災した石川県七尾市の「一本杉通り商店街」へ向けて、特産のタコの加工品を無償で送っている。
マルセン食品 三浦 洋昭 社長
「自分たちがしてもらった分、恩返しで継続して復興完了するまで思いを届けられたらなと。支援をするということは大変なことだと我々も実感していますので、神戸市内の商店街には改めて感謝の思いが年々強くなっています」
時を超えて、被災地から被災地へと復興への思いが繋がっている。