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女川中の中学生が建てた「いのちの石碑」卒業生が後輩に伝えたことは

2024年3月19日 19:21
女川中の中学生が建てた「いのちの石碑」卒業生が後輩に伝えたことは
東日本大震災から13年を迎えた今月11日。3人の卒業生が母校を訪れた。
海を臨む高台に4年前に開校した女川小中学校。震災当時小学6年生だった3人は後輩たちに向けてあの日の体験を話した。

卒業生・阿部由季さん
「震災当日は食料もない、寒い。みんなで大きいペットボトルを回し飲みしたり。 先生が小学校からカーテンを持ってきてくれて。 3月11日は雪が降ってすごく寒い。みんなでカーテンにくるまって過ごしました」

続いて伝えたのは中学生ながらに考えた町の復興について。

卒業生・鈴木美亜さん
「当時はまだ復興していなくて茶色い土。いまからどういう町にしたいかっていうのを中学生ながらに考えて、それを模型にして女川町長に実際プレゼンをしてこういう町にしたいと考えた」

当時、生徒たちが取り組んだことは…

鈴木美亜さん(当時中学生)
「千年後の命を守るために津波の最高到達地点に石碑を建てようと考えていて子ども募金よろしくお願いします」

津波の記憶と避難の教訓を後世に残そうと女川町のそれぞれの浜の津波より高い場所に避難の目印となる「いのちの石碑」を建てた。

中学校卒業もみんなで集まり子どもたちに防災の教訓を伝える「いのちの教科書」作りなどを続けてきた。
いまの中学生は震災の記憶がほとんどない世代だ。

女川中の2年生
「難しい質問になると思うが避難所とか今もそうだと思うんですが人の心を温められることはどんなことだと思いますか?」

卒業生・伊藤唯さん
「難しい質問ですけど私個人の話なんですけど、東京でダンスの仕事しているんですけど、ダンサーって仕事ね、震災前からやっていて。震災前からの夢ではあったが震災後、笑顔が失われみんな暗い表情をしている中で、中学3年生の時かな女川のサンマ収穫祭、いまもあるよね?サンマ収穫祭でステージに立たせてもらった時に友達とか知らないおじいちゃん おばあちゃんが拍手してくれたのが嬉しくて、この夢絶対かなえて『人の心に寄り添える人になろう』と思って、 いまこの仕事につけているのですごく幸せなんだけど。たぶん人の心を温めることって 難しいけど、だれにでも出来ること。」

女川中の生徒たちは防災への意識を新たに―

女川中の生徒会長
「多分、その時、自分が被災してやろうとなったら、やりたいとは思うけど、いざ行動に移してみるのは難しいと思うので、行動に移し途中で途絶えもせず 続けている先輩方は本当に素晴らしい活動をしてると思いました。」

13年前、がれきとなってしまった故郷を目の当たりにしながらも未来の命を救いたいと考えた当時の中学生たちの思いはしっかり、伝わっていた。

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