「弟を抱えたまま意識を失っておりました」 鳥取大地震から今年で81年 犠牲者をしのぶ追悼式 鳥取県鳥取市
1200人以上が犠牲となった「鳥取大地震」から今年で81年です。鳥取市では9月10日、犠牲者をしのぶ追悼式が行われました。
鳥取大地震から9月10日で81年。鳥取市では関係者が集まり追悼式が行われました。1943年9月10日発生した「鳥取大地震」は、鳥取市でマグニチュード7.2、当時の震度階級では最大震度6を観測。1210人が犠牲となりました。さらに約1万3000戸の家屋が全半壊するなど、鳥取市の中心部は、甚大な被害を受けました。
そんな大地震の記憶を風化させないため、9月10日の追悼式では当時を知る被災者の体験も語られました。
小学校6年生で被災 清末忠人さん
「ゴゴゴという音がして、何の音だろう思った途端にグラグラっと来た。弟を抱えたまま意識を失っておりました」
鳥取地震を語り継ぐ会 橋本巌 会長
「もうそういう体験のある人は(ほとんど)生きていない。記憶に残していただけるようになればと思っています」
被災者の高齢化も進む中、記憶を後世へつないでいく難しさが増しています。