2人が死亡した白鷹町の国道348号 センターラインにポール設置 対向車線をより意識しやすく
白鷹町の国道348号でことし4月、車同士が正面衝突し、2人が死亡した事故を受け、山形県は17日、事故現場付近でセンターラインにポールを設置する新たな安全対策を行いました。
ことし4月、白鷹町滝野の国道348号で軽乗用車と乗用車が正面衝突し、軽乗用車に乗っていた2人が死亡するなどしました。国道348号の白鷹町の山間部エリアは事故の多発区間で、死亡事故を受け、県は4月末から減速を促すための新たな路面標示の設置といった緊急の安全対策を行ってきました。
山川麻衣子アナウンサー「事故があった現場付近では対策として、『カーブ注意』の文字や、ラインの内側に白い点線が書かれている。 そしてこれからセンターラインにラバーポールを設置するということで、現在地面を掘る作業が行われています」
事故が発生した現場周辺の全長およそ160メートル区間のセンターライン上に13本のラバーポールを設置しました。県の担当者によりますと、ポールの設置によってドライバーが対向車線をより意識しやすくなるほか、道幅に圧迫感を感じスピードの出しすぎを防ぐことにもつながるといいます。
県警交通企画課によりますと、最初の安全対策工事が行われた4月26日以降、16日までに、事故現場周辺では重傷のけが人が出るような重大な交通事故は発生していないということです。
白鷹町民「道路のラインがきれいでハッキリして、対向車線との区別が分かるようになり、走る方としては大変良くなったと思う」
長井市民「ポールは目につきますよね。目につけば気を付けてスピードを落として走ると思う。それはすごくいいこと」「雪道とか冬についても、対策をどんどんしてもらうといいと思う」
県は今後、国道348号でスピードが出やすく車線のはみ出しが起きやすい白鷹トンネルと境小滝トンネルをつなぐ南陽市内の区間についても、センターポールをおよそ100本設置する工事を年内にも実施する方針です。