全国初 公立と民間の病院が同じ敷地に 渡り廊下でつながり医療連携 機能分担
全国初となる同じ敷地に公立と民間の病院を連結した新しい米沢市立病院が1日、開院しました。朝、旧病院から新病院に入院患者や医療機器の移送が行われました。
米沢市立病院はおととし6月から、建物の老朽化を理由に市内にある民間の三友堂病院とともに敷地内に新しい建物の移転・建設工事を進めてきました。
新しい米沢市立病院は、地下1階、地上7階建ての鉄筋コンクリート造り。病床数は市立病院が263床、三友堂病院が199床となっていて、市立病院は救急医療や外科手術といった治療を担い、三友堂病院はリハビリなどの回復期の治療を担うなど機能分担を行います。
2つの病院は渡り廊下でつながっていて、市立病院で治療を受けた患者がベッドに寝たまま三友堂病院に転院することも可能だということです。公立と民間の病院が同じ敷地で医療連携するのは全国で初めてで、スムーズな転院や医師不足対策につなげたいとしています。
「8時半より入院患者の移送…安全最優先で行動」
午前8時半から、旧市立病院から新しい病院に入院患者の移送が一斉に行われました。ストレッチャーや車いすに乗った患者などおよそ140人が病院スタッフに付き添われながら新しい病院に移動しました。
一方、2つの病院の外来診療は11月6日から再開する予定です。