「大豆ミート」使ったレストラン 新たな金山町の交流拠点に 観光客がメニュー味わう
山形県金山町に、閉校した小学校の校舎を活用したレストランがあります。新たな交流拠点を目指すこの場所を4日、仙台からの観光客が訪れ、大豆を肉のように加工した「大豆ミート」を味わいました。
金山町下野明にある旧明安小学校の校舎です。児童数の減少を理由に、去年3月に閉校しました。この校舎を新たな町の交流スポットにしようと校舎の一角に、ことし3月にオープンしたのが、レストラン「明安食学校」です。
提供されるメニューはハンバーグやガパオライスなど6種類で、テークアウトもできます。
一番人気のハンバーグランチです。本来、牛や豚のひき肉が使われますが、このハンバーグには、大豆を加工した代替肉「大豆ミート」が使われています。レストランでは、すべてのメニューに県内産の大豆を加工した大豆ミートが使われています。
レストランを営業しているのは、新庄市で鮮魚店などを運営する「食の力コーポレーション」です。大豆ミートを開発したきっかけは将来的に、世界的な食料危機が訪れ、牛や豚などの食材が不足すると予想したことです。
食の力コーポレーション福原和輝社長「地球の環境に与える影響が大豆を使った場合、畜産物と比べると軽減される畜産物を今後もおいしくいただくためには牛・豚・鳥に次ぐ第四の肉として大豆のお肉をうまく使っていくのが大事」
仙台市から4日、およそ40人の観光客が訪れ、大豆ミートを使った料理を味わいました。
訪れた女性「大豆ミートを初めて食べたが あまり違和感はなかった。いいと思う、体にも良さそうなので」
訪れた男性「おいしかった。そんなに違和感はない。普通のお肉と比べて」
レストランには小学校で使われていた机やイスなどが再利用されていて、懐かしい学校の雰囲気を楽しめるのも魅力の一つです。金山町の廃校を活用した「明安食学校」は金土日と祝日の午前11時から午後2時まで営業しています。