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NFLは新時代の幕開け カンファレンス決勝進出QBは史上最年少カルテット

2023年1月27日 21:56
NFLは新時代の幕開け カンファレンス決勝進出QBは史上最年少カルテット
レギュラーシーズン第13週で対戦したマホームズ選手(左)と バロウ選手(右)(写真:AP/アフロ)
アメリカンフットボールNFLは日本時間30日、AFCとNFCの決勝が行われます。

AFCは第1シードのカンザスシティ・チーフスと第3シードのシンシナティ・ベンガルズが2年連続で激突。一方のNFCは、第1シードのフィラデルフィア・イーグルスと第2シードのサンフランシスコ・49ersが順当に勝ち上がってきました。

ここまで駒を進めてきた4チームの先発クオーターバックの平均年齢は、カンファレンス決勝が始まった1970年以降では史上最年少。若さ溢れる司令塔の戦いに注目が集まります。

チーフスのQBパトリック・マホームズ選手、ベンガルズのQBジョー・バロウ選手、イーグルスのQBジェイレン・ハーツ選手、49ersのQBブロック・パーディー選手ら先発QB4人の平均年齢は、試合当日で25歳98日。これまでの史上最年少記録は、1996年シーズンの25歳231日で、26年ぶりの記録更新となりました。

2年連続の対決となったチーフスとベンガルズは、チーフスのホームで開催されます。NFL6年目で27歳のマホームズ選手は、これまで92試合(ポストシーズン含む)に先発して72勝16敗と勝率8割を超える成績を残しています。

しかし、ベンガルズ戦は1勝3敗と苦手にしていて、昨年のAFC決勝も敗れました。対して、26歳のバロウ選手は、チーフスとはプロ入り後3回対戦して無傷の3連勝と得意にしています。さらに、プレーオフの敵地での試合は3勝0敗とロードを苦にしていません。果たしてマホームズ選手が昨年のリベンジを果たすのか、それともバロウ選手が返り討ちにするのか、注目が集まります。

NFC決勝は、イーグルスが49ersを地元に迎えます。イーグルスのQBハーツ選手はNFL3年目の24歳。49ersのQBパーディー選手も、ルーキーの23歳。両チームの先発QBが25歳以下なのは、カンファレンス決勝では史上初となります。

49ers(リーグ2位)とイーグルス(リーグ1位)はそれぞれ鉄壁のディフェンスを誇ります。フレッシュな司令塔2人が、その強固な牙城を崩せるかが見どころの一つです。

今シーズンのカンファレンス決勝に進んだ4チームのうち、イーグルスを除く3チームが昨年と同じ顔ぶれ。トム・ブレイディ選手(タンパベイ・バッカニアーズ)、アーロン・ロジャース選手(グリーンベイ・パッカーズ)ら一時代を築いたベテランを押しのけ、20代の若きクオーターバックたちがNFLの新時代を切り開いていきます。