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「途中からぎっくり腰に…」男子高飛込で玉井陸斗が涙の決勝進出 パリ五輪の代表内定確実に

2023年7月21日 18:29
「途中からぎっくり腰に…」男子高飛込で玉井陸斗が涙の決勝進出 パリ五輪の代表内定確実に
パリ五輪内定を確実にした玉井陸斗選手(写真:AP/アフロ)
◇世界水泳選手権 男子10メートル高飛込・準決勝(21日、福岡県立総合プール)

水泳の世界選手権は21日、男子10メートル高飛込の準決勝が行われ、玉井陸斗選手が427.70点の7位で決勝に進み、2024年パリ五輪の内定を確実にしました。

準決勝1本目、予選でも成功した「407C(後踏切前宙返り3回半抱型)」で86.40点の高得点をマークし、暫定1位となります。しかし、予選でも失敗に終わった4本目「6245D(逆立ち後宙返り2回 2回半ひねり自由型)」は、準決勝でも感覚を戻すことができず、50.40点にとどまり、暫定11位と決勝への12位以内に気を抜けない位置につけます。

腰に手をあてたり、トレーナーからにマッサージを受けたりする中、6本目は得意技の「5255B(後宙返り2回半 2回半ひねりえび型)」を設定。真っすぐに水に入りスプラッシュはほとんど上がらず、再び86.40点の高得点をたたき出し、玉井選手は7位で決勝進出を決めました。

試合後、涙を見せ、トレーナーに慰められる場面も。インタビューでは「ホッとした気持ちもあるが、腰がすごく痛くて、飛んでいる途中からぎっくり腰になった」と明かしました。

その中でも、「最後はやりきるしかないなと思って頑張ることができた。決勝を飛ばなくてはいけないが、(パリ五輪に)内定することができてよかった。しっかり調整してあすの決勝ではまたやり直せるように頑張りたい」と目を赤くしながらも、抱負を語りました。

日本水泳連盟は、パリ五輪代表内定の条件を、今大会での個人種目上位12位以上としていて、上位12人で行われる22日の決勝に残った玉井選手が、代表内定をほぼ確実としました。

玉井選手は決勝で演技をすれば、パリ五輪内定となります。