サッカーW杯2年開催に選手から反発の声
欧州サッカークラブ協会などが主催するグローブ・サッカー・アワードの授賞式が現地時間の27日、UAEのドバイで行われ、エムバペ選手(パリSG)が年間選手賞を受賞しました。
レバンドフスキ選手(バイエルン)が、ファンの選ぶ選手大賞に選ばれています。
授賞式のトークショーで2人はそれぞれ、FIFAのインファンティノ会長が掲げる2年ごとにW杯を開催する案について否定的な意見を述べました。
エムバペ選手は「ワールドカップはワールドカップ。特別な物。4年ごとだから特別なんだと思う。世界で一番の大会だから、2年ごとに開催したら特別感がなくなって普通の大会になる気がする。ワールドカップはすごい特別な大会。すばらしい大会なのに」と特別感が薄れることを強調。
また、試合数が多くなることにも触れ、「年間で60試合以上もプレーしている。ヨーロッパ選手権、W杯、ネーションズリーグもあるし、大会が多すぎる。プレーできることは幸せだけど、多すぎるよ。体力の回復も必要、体を休める時間も大事だ」と力説しました。「もし最高品質のゲーム、それによってもたらされる感動を求めるなら、選手の健康も考えて欲しい」と続けました。
レバンドフスキ選手も「毎年、何10試合もプレーしている。選手は質の高いゲームをするために、ハードなトレーニングをしている。2年ごとのW杯ならその質は下がっていくと思う。体を休める、リカバリーさせる時間も必要なんです」と2年ごとのW杯には反対の姿勢を示しました。
FIFAのインファンティノ会長は2年ごとのW杯にすれば約5000億円の増収が見込めるなどの試算を発表していて、「サッカーの発展にもつながる」と主張しています。
写真:ロイター/アフロ