リーグワン開幕展望 貴公子vs日本の新星
2003年から18シーズンにわたり日本ラグビーを牽引してきた「ジャパンラグビートップリーグ」に代わり、1月8日に国内新リーグ「ジャパンラグビーリーグワン」が開幕します。
1月8日の開幕節では、同じ東京・府中をホームエリアに持つ東京サンゴリアス(以下東京SG)と東芝ブレイブルーパス東京(BL東京)のライバル対決、「府中ダービー」が行われます。
ともにこの開幕節で「国内公式戦デビュー」する予定なのが、東京SGに今季加入したフルバックのダミアン・マッケンジー選手と、BL東京のロック、ワーナー・ディアンズ選手です。
現役ニュージーランド代表のスーパースターで、キックの前のルーティンから「ほほえみの貴公子」と呼ばれるダミアン・マッケンジー選手について、大西将太郎さんは「フルバックの先発だが、試合の中でスタンドオフに入る場面も出てくるかと思うので、リーグ屈指のフォワード陣や、流大選手や齋藤直人選手、中村亮土選手ら日本代表の中心を担うバックス陣とどのような攻撃を展開するのか注目したい」と話しています。
一方、トップリーグでの出場経験がない中で、2021年11月のテストマッチで日本代表デビューを果たした19歳のロック、BL東京のワーナー・ディアンズ選手について、大西さんは「ブレイブルーパスの根幹ともいえるフォワード戦には、強いロックが必要。その中で、201センチ117キロのディアンズ選手にかかる期待は大きいです。彼が尊敬するBL東京フランカーのリーチマイケル選手との『共演』が非常に楽しみ」と期待を寄せています。
さらに、元日本代表の大西さんは「府中ダービーはプライドとプライドのぶつかり合い。タックル1つ1つ、コンタクト1つ1つが見逃せない」とコンタクトプレーの激しさを見どころに挙げています。
中でも大西さんが注目ポイントに挙げたのが、東京SGサム・ケレビ選手(オーストラリア代表)とBL東京セタ・タマニバル選手(元ニュージーランド代表)の両センターのマッチアップです。ともにフィジーをルーツにもつ2人のマッチアップについて「世界最高峰のセンター同士の対決がリーグワンで見られるのはすごいこと。例えるなら『象と象のぶつかり合い』。衝撃度の大きいコンタクト、激しいマッチアップが見られるのではないか」と話しています。
東京サンゴリアスと東芝ブレイブルーパス東京の一戦は、1月8日(土)東京・味の素スタジアムで午後3時30分キックオフです。
写真:アフロ