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菅谷大介アナ「学生時代に箱根駅伝を見たことがなかった」魅力は選手の真摯な姿に向き合えること

2022年12月27日 6:00
菅谷大介アナ「学生時代に箱根駅伝を見たことがなかった」魅力は選手の真摯な姿に向き合えること
今年すい臓がんを公表した日本テレビ・菅谷大介アナウンサー
来年1月2日、3日に行われる第99回東京箱根間往復大学駅伝競走。その中継業務に携わる日本テレビの菅谷大介アナウンサー(51)。今年4月「すい臓がん」の手術を受けていたことを、8月に公表。今回は中継する箱根駅伝への思いを聞きました。

■「箱根駅伝を見たことがなかった」入社前に往路コース歩く

「実は私、学生時代に箱根駅伝の中継を見たことがなかったんです。もちろん、箱根駅伝という大会自体は知っていたのですが、中継は見ていませんでした。今、考えると、もったいないことをしたなと思っています」

1997年に入社した菅谷アナ。それまで学生時代は箱根駅伝中継を見ていなかったとのこと。そこで、日本テレビに入社することが決まったあと、箱根駅伝のコース(東京・大手町~神奈川・芦ノ湖)を歩いてみることに。自分の足でその過酷さを体験しました。

「今思えば、本当に何も知らなかったな…と思うのですが。初日、大手町のスタート地点を、昼に出発して、1泊目が横浜(笑)。どこまで行けるんだろうと思っていたけど、もう疲れ切っちゃって、(2区の途中)横浜に泊まっちゃっている。2日目は小田原宿泊。初日に過酷さを知ったので、朝早くに出発しました。3日目に箱根の山を歩いて登って、最後芦ノ湖に泊まった時は大の字になって寝ていました。その時『とてつもなく過酷なコースなんだ』と身をもって知りましたね」

■「100回大会への襷(たすき)リレーをしなければいけない気持ち」

今回で99回目を迎える箱根駅伝。菅谷アナは大手町フィニッシュの実況を担当することになっています。今年4月にすい臓がんの手術を受けてからの復帰。箱根駅伝がモチベーションになっていたと話す菅谷アナにとっての箱根駅伝の魅力とは。

「選手と監督の真摯(しんし)な姿に向き合うことができることだと思うんですよね。1年間かけてこの1月2日と3日に合わせて努力をしてくる。その集大成を中継することができるというのはとてもありがたいこと。選手や監督に取材をすると、箱根までのさまざまな過程やドラマがある。その大変さを乗り越えて、箱根を走る姿に感動するんですよね。世界に行く選手、この箱根駅伝を最後に競技を引退する選手、幾多のランナーの歴史が連なって、箱根駅伝99回の歴史になっている。この箱根駅伝の魅力をしっかり伝えなければいけないと思っていますし、(2024年の)100回大会につながる99回大会の大手町フィニッシュでもあると思っているので、99回大会のフィニッシュをお伝えするとともに、100回大会への襷(たすき)リレーとなるような中継にしたいと思っています」

これまで多くの感動を生んできた箱根駅伝。来年1月2日、3日にはどんなドラマが生まれるでしょうか。

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