【マラソン】2度目のMGC選考をどう評価した? 「まだまだ日本のマラソン界は強くなれる」
パリ五輪マラソン代表に内定した赤崎暁選手、小山直城選手、大迫傑選手(写真:アフロスポーツ)
東京マラソン2024が3日に開催され、西山雄介選手が2時間6分31秒のタイムで日本人トップの9位でフィニッシュ。この結果によって、パリ五輪男子マラソン代表の3選手が決まりました。
上位2人に五輪出場権が与えられる昨秋のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で、優勝した小山直城選手(Honda)と2位の赤崎暁選手(九電工)が即時内定。その後、福岡・大阪・東京の選考3大会を経て、日本陸連が定めた2時間5分50秒(日本歴代3位相当)以内のタイムを出す選手が現れず、MGC3位の大迫傑選手(ナイキ)が代表選手に決まりました。
MGCは一発選考で勝ち取る勝負強さに加え、最後の1枠は日本人最上位で記録を出すことも条件。これは前回の東京五輪と同じ選考の形です。
日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは、「全員がオリンピックを目指し頑張ってきたということは評価してあげたい」と話しつつも、「記録を狙うと力が入って、思うように走れない。2月の大阪でも東京でも五輪を狙う選手は、全員が力が入って空回りしていた」とレースを分析しました。
また、2回目の五輪選考をどう評価するかと質問が飛び、高岡寿成シニアディレクターが言及。「前回は大会が1年延びたことによって検証が簡単ではなかった。8月の開催で検証をみていきたい」とし、「MGCのレースを思い出してほしい。1、2位と3、4位の差は近かった。誰を代表にしても自信を持って送り出せる。MGCで勝ち抜いた精神的な部分、(雨で)タフなコースで勝負できたことが本番につながる」と3選手に期待を寄せました。
前週の大阪マラソンでは、学生の平林清澄選手(國學院大學3年)が初マラソンで初優勝。若き力も台頭し、毎年のように顔ぶれが変わる男子マラソン界について、高岡SDは「再現性の難しさ。狙う難しさが選手にとっては一番の問題。そこを超えることによって本当に強い選手が出てくる」と話します。
また、日本人トップの西山選手は、自己ベストを出しながらも41秒届かずに涙。この姿に高岡SDは「五輪目指すプレッシャーがあったと思う」と思いをくみ取り、「選手は最後まで記録、日本人トップに執着してやってくれた。西山選手は自己記録・日本人トップで悔し涙を流す姿をみて、まだまだ日本のマラソン界は強くなれると感じた」と評価しました。
上位2人に五輪出場権が与えられる昨秋のMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)で、優勝した小山直城選手(Honda)と2位の赤崎暁選手(九電工)が即時内定。その後、福岡・大阪・東京の選考3大会を経て、日本陸連が定めた2時間5分50秒(日本歴代3位相当)以内のタイムを出す選手が現れず、MGC3位の大迫傑選手(ナイキ)が代表選手に決まりました。
MGCは一発選考で勝ち取る勝負強さに加え、最後の1枠は日本人最上位で記録を出すことも条件。これは前回の東京五輪と同じ選考の形です。
日本陸連の瀬古利彦ロードランニングコミッションリーダーは、「全員がオリンピックを目指し頑張ってきたということは評価してあげたい」と話しつつも、「記録を狙うと力が入って、思うように走れない。2月の大阪でも東京でも五輪を狙う選手は、全員が力が入って空回りしていた」とレースを分析しました。
また、2回目の五輪選考をどう評価するかと質問が飛び、高岡寿成シニアディレクターが言及。「前回は大会が1年延びたことによって検証が簡単ではなかった。8月の開催で検証をみていきたい」とし、「MGCのレースを思い出してほしい。1、2位と3、4位の差は近かった。誰を代表にしても自信を持って送り出せる。MGCで勝ち抜いた精神的な部分、(雨で)タフなコースで勝負できたことが本番につながる」と3選手に期待を寄せました。
前週の大阪マラソンでは、学生の平林清澄選手(國學院大學3年)が初マラソンで初優勝。若き力も台頭し、毎年のように顔ぶれが変わる男子マラソン界について、高岡SDは「再現性の難しさ。狙う難しさが選手にとっては一番の問題。そこを超えることによって本当に強い選手が出てくる」と話します。
また、日本人トップの西山選手は、自己ベストを出しながらも41秒届かずに涙。この姿に高岡SDは「五輪目指すプレッシャーがあったと思う」と思いをくみ取り、「選手は最後まで記録、日本人トップに執着してやってくれた。西山選手は自己記録・日本人トップで悔し涙を流す姿をみて、まだまだ日本のマラソン界は強くなれると感じた」と評価しました。