【箱根駅伝】日テレ担当アナが紹介・東洋大学 箱根重要区間に穴も新スローガン「闘争心を解き放て」で強い東洋へ
今回は沿道リポートを担当する杉野真実アナウンサーが、前回大会4位・21年連続81回目の出場の強豪校・東洋大学を紹介します。
東洋大学と言えば、『その1秒をけずりだせ』のスローガンがお馴染み。しかし、今シーズンは新スローガン『闘争心を解き放て』を掲げています。
■前スローガン『その1秒をけずりだせ』はスピリッツで継続
杉野アナによると、東洋大学を一言で表すと、スローガンにも入っている「闘争心」だと言います。
「これまでを振り返りますと、95回大会まで11年連続の総合3位以内と強さを見せ続けてきた東洋大学なんですが、96回大会で10位、前回98回大会は4位という結果になっています。駅伝ファンにはお馴染みの東洋大学のスローガン『その1秒をけずりだせ』という文言は引き続きスピリッツとして継続しながらも、酒井俊幸監督は『今一度、東洋らしいきつくなってからの粘りや、ラストスパートの切り替えで、選手たちに力を発揮してほしい』と話していました」
■結果を残した今シーズンも重要区間に穴あり
新たなスローガンを掲げ、戦ってきた東洋大学の選手たち。今シーズンは、結果も残してきました。
「東洋大学の今シーズンを振り返りますと、まず春の関東インカレでは出場した長距離種目全てで入賞と、見事なトラック優勝を遂げました。そして夏、北海道マラソンでは4年生の柏優吾選手が日本選手最高の2位。大学生で初めてパリオリンピックの切符をかけて争うMGC(マラソングランドチャンピオンシップ)の出場権を獲得しています」
充実したシーズンを送ってきている東洋大学。しかし、今回の箱根駅伝に向けては不安も残しているようです。
「前回の箱根経験者は7人いるんですが、前回まで2年連続2区を走った3年生の松山和希選手が夏のケガと冬の体調不良により、悔しい欠場となってしまいました。また、5区区間記録保持者だった宮下隼人選手も卒業ということで、箱根駅伝の重要区間には穴があるような状態です。酒井監督も『この穴は大きいなあ』とコメントしていました」
■“自分が主役”その1秒を削り出し、闘争心が解き放たれる走りに注目
「穴がある」という言葉を用いて東洋大学の状態を説明した杉野アナ。しかし、東洋大学には意地とプライドがあります。
「それでも東洋大学は今シーズン、結果を残してきました。選手の皆さんも『今回はエースを欠く駅伝となりますが、一人ひとりが“自分が主役”という気持ちで走る。そして一人ひとりが1秒を削り出す走りを見せたい、東洋が強かった時代を思い出して走りたい』という思いを語っています。鉄紺の意地とプライドをかけた、東洋の箱根駅伝にかける思い。その1秒を削り出し、闘争心が解き放たれる走りにぜひご注目ください」