◇プロ野球セ・リーグ　ヤクルト-阪神(30日、神宮球場)

ヤクルトの吉村貢司郎投手が、今季5戦目にして、プロ初勝利を飾りました。

2022年のドラフトで1位指名を受け、東芝からヤクルトに入団した吉村投手。

2日の広島戦で早くも1軍デビューを飾りましたが、ここまで4試合に登板して、0勝1敗。勝ちが遠い状態が続いていました。

しかし30日、ついに待ち望んでいた瞬間が訪れます。

初回こそ3連続の四球で満塁のピンチを背負いますが、阪神の井上広大選手を空振り三振に。無失点で切り抜けます。

2回からは3イニング連続で三者凡退と、圧倒的なピッチング。3回には村上宗隆選手の犠牲フライとサンタナ選手の2ランホームランで3点の援護をもらい、勝ちを引き寄せます。

6回には阪神2番・中野拓夢選手にソロホームランを許しますが、続く3番・ノイジー選手をセンターフライ、4番・大山悠輔選手を空振り三振に仕留めて3アウト。6回97球を投げて1失点、被安打2、8奪三振。好投し、待望のプロ初勝利を手にしました。

試合後、吉村投手は「率直にめちゃめちゃうれしい気持ちでいっぱいです。初回からどんどん飛ばしていこうという気持ちで投げていました。ここからが勝負だと思うので、少しでも多くお立ち台に立てるように頑張っていきたいと思います」とコメント。

ウイニングボールを誰に渡すかという質問には、隣で手を出すつば九郎に「すみません」と謝り、「両親に渡したい」と語りました。

最後には「新人の吉村貢司郎です。ここから1勝1勝頑張って投げていきますので、これからも応援よろしくお願いします」と、ファンへメッセージを送っています。