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【箱根駅伝予選会】総合力の専修大 持ちタイムよりもロードの強さで3年連続突破なるか

2022年10月11日 18:42
【箱根駅伝予選会】総合力の専修大 持ちタイムよりもロードの強さで3年連続突破なるか
前回予選会でチームトップの10位・本大会では2区を走った髙瀨選手(写真:アフロ)
◇第99回箱根駅伝予選会(10月15日、東京都立川市)

箱根駅伝には1934年第15回大会に初出場し、20回大会で初優勝を果たすなど古豪に数えられる専修大学

第28から64回大会は37年連続出場を果たしました。

近年は新興校の台頭もあり、なかなか本選に進めずにいましたが、前々回の97回大会で7年ぶりに箱根路に復活すると、前回は連続出場を果たしました。

前回の箱根駅伝では、1区の木村暁仁選手(当時2年)が区間4位と好発進を見せるも、2区髙瀨桂選手(当時3年)、3区ダンカン・キサイサ選手(当時1年)が区間最下位と振るいませんでした。

復路の7区で国増治貴選手(当時3年)が区間9位と奮闘したものの、最終10区で順位を落とし、20位に終わりました。

【今シーズンここまで】

6月の全日本大学駅伝関東地区選考会(10000m)では足並みが揃わず16位でしたが、その中でも、主将の髙瀨選手(4年)は自己新記録をマークして4組13着と奮起しました。

その他の選手は、前半戦は10000mの自己記録更新は少なかったものの、5000mでは水谷勇登選手(3年)がキサイサ選手(2年)に次ぐ14分08秒00をマークしたのをはじめ、自己ベストが続出しました。5000m13分台、10000m28分台は留学生のキサイサ選手だけ。

他校に比べると持ちタイムは劣りますが、ロードに強いのが専修大の特徴。これからのシーズンに真骨頂を見せるでしょう。

【近年の予選会】

苦戦が予想されていた前々回の第97回予選会では、下馬評を覆し10位通過。当時1年だった木村選手がチームトップの44位と奮闘し、最後の1席に滑り込みました。そして前回は髙瀨選手が10位と大活躍、キサイサ選手も23位と粘り、9位通過で2年連続の本選出場を決めました。

【注目選手】

◆木村暁仁選手(3年)
1年時の予選会ではチームトップの44位。前回の予選会はケガで欠場しましたが、本選では1区4位と快走を見せました。今季はまだ目立った活躍はありませんが、ハーフマラソンではチーム最速の1時間2分44秒という記録を持ち、ロードを得意としています。秋以降に真価を発揮しそうです。

◆髙瀨桂選手(4年)
前回の予選会ではチームトップの10位と大活躍。2年連続突破の原動力となりました。主将を務める今季は、6月の全日本大学駅伝関東地区選考会で10000mの自己新記録をマーク。前回の箱根駅伝では2区で区間最下位と振るわなかっただけに、リベンジなるでしょうか。

◆ダンカン・キサイサ選手(2年)
大学では思うように結果を出せていませんが、もともと能力は高く、大分東明高時代の2019年には、国体5000mで三浦龍司選手(順天堂大3年)らを抑えて優勝、インターハイでも吉居大和選手(中央大3年)らを抑えて2位に入っています。

本来の力を発揮できれば、木村選手、髙瀨選手と強力な三本柱を築けるでしょう。

【予選会のポイント】

前回の箱根駅伝で7区9位と好走した国増選手(4年)、10区を走った中山敦貴選手(3年)がエントリーから外れました。盤石なオーダーとは言えませんが、前回もエース格の木村選手がエントリー外だったにもかかわらず予選通過を果たしています。

気は抜けないものの、ロードの強さと総合力で、十分にカバーは可能でしょう。

第99回箱根駅伝予選会
■日本テレビ地上波(関東地区ほか)生中継10月15日(土)9:25~11:25 ※TVerでもライブ配信
■BS日テレ(録画放送)10月15日(土)午後7時~午後9時
■日テレジータス特別編10月21日(金)午後7時半~午後10時

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