柔道の阿部詩選手が16日、日本体育大学を卒業しました。

この日は卒業式ということで、白を基調とした着物に、モスグリーンのはかま姿で登場した阿部選手。緑色が好きな阿部選手は、はかまの緑色に「一目ぼれしました」と即決したことを明かしました。また、ボブヘアを花の髪飾りで留め、清楚(せいそ)な雰囲気でまとめていました。

阿部選手は大学生活を振り返り「最初は不安だらけで、どうなるんだろうと思っていました。入学してみて周りの方々が支えてくださったので、感謝だらけの4年間でした。4年間あっという間で、私自身すごく成長できた」とコメント。高校から実業団へ行く選択もあった中での日体大への進学でしたが、「間違っていなかったと今胸を張って言える。日体大を選んでいて良かった」と笑顔で答えています。

この4年間で一番の思い出は、柔道女子52キロ級で自身初の金メダルを獲得した、2021年の東京五輪とのこと。しかし、学生生活での思い出を聞かれると「コロナの影響で2年間学校がなく、オンラインの授業だったので、なかなか実技だとかを経験できずに卒業してしまいました」と、少し困った表情を見せています。

4月からは兄・一二三選手と同じパーク24の柔道部に所属することが決まっている阿部選手。今後の最大の目標は「まずはパリ五輪での2連覇に向けてしっかりと走り抜けたい」と語りました。

また、社会人として新たなスタートを切るに当たり「英語の勉強」にも挑戦したいそうです。「将来は海外にも行ってみたいという思いがあるので、時間を有意義に使いたいです」と話しています。