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【体操】岡慎之助の3冠決めたタイブレークルールを解説 銅メダルは同率? 順位が分かれる/分かれないケースとは

2024年8月6日 15:32
【体操】岡慎之助の3冠決めたタイブレークルールを解説 銅メダルは同率? 順位が分かれる/分かれないケースとは
種目別鉄棒メダリスト(写真:西村尚己/アフロスポーツ)
◇パリオリンピック2024 体操男子種目別鉄棒決勝(大会11日目=日本時間5日、ベルシー・アリーナ)

団体、個人総合で金メダルを獲得した岡慎之助選手が、種目別鉄棒でも金メダルに輝き、ミュンヘン五輪以来52年ぶりの3冠に輝きました。

岡選手の鉄棒の得点は14.533。銀メダルに輝いたコロンビアのアンヘル・バラハス選手の得点も14.533。“タイブレーク”ルールにより岡選手が上に立ち、金メダルを獲得。このタイブレークとは一体どのようなものでしょうか。

■同点で順位が分かれる場合と分かれない場合

FIG(国際体操連盟)が公開している競技規則では、得点が並んだ際に優劣をつけるためのルールが示されています。

種目別決勝において、得点が並んだ場合、
①Eスコアが高い選手
②Dスコアが高い選手
の順で優先され、それでも並ぶ場合は同順位とする、と記載されています。

岡選手
Dスコア:5.9
Eスコア:8.633
合計:14.533

バラハス選手
Dスコア:6.6
Eスコア:7.933
合計14.533

上記のスコアでは岡選手のEスコアが上回り、得点で並びながらも上位になったということです。

また銅メダルでは台湾の唐嘉鴻選手と、中国の張博恒選手が13.966で並びましたが、2人のスコアはともに
Dスコア:6.5
Eスコア:7.466
のため、タイブレークルールに則り同順位となったわけです。