河村勇輝「打たないならもう使わない」過去にホーバスHCから叱咤 第4Qに15得点覚醒
■ホーバス「彼はもうずっとパス、相手も分かっている」
2022年7月に日本代表デビューした河村選手は代表最年少ながらアジアカップ、W杯予選でも活躍すると、日本代表ホーバスHCお気に入りに。それでもデビュー翌月の練習中、ボールを持った河村選手はシュートを打たず、パスを選択。このプレーの直後、ベンチに下げられホーバスHCに叱られたといいます。
ホーバス「もう彼はもうずっとパス、パス、パスになって、相手も分かっているんですよ。もう彼はシュートしてないから(相手も詰めずに)下がっている。そこを打たないんだったらもう使わないですと言ったんですよね」
しかしその後コートに戻ると、すぐさま3ポイントシュートを決めた河村選手。
ホーバス「そういう気持ちは好きです。僕のプレッシャーに負けると絶対オリンピックとかW杯のプレッシャーには負けるよ。だから僕は河村みたいな選手が好き。怒っても次のプレーはやります!それは好きです。あのリアクションは好きです。(僕のこと)怖いですか?」
河村「いや…怖いです(笑)。でも怖い中にも愛情があって僕もすごく成長できましたし」
ホーバス「あ、良かったよかった」
これまでは、PG(ポイントガード)として周りを生かし「その日のスターを作り出す」という意識が強かったそうですが、ここ最近は「場合によっては自分が得点を重ねてスターになる」という自覚も、選択肢の1つになってきたという河村勇輝選手。
その言葉通り、27日のフィンランド戦では周りを生かすプレーだけでなく、ゴール下に切り込むドライブや、NBAプレーヤー・213cmのマルカネン選手越しにスリーポイントを沈めるなど、25得点で圧倒的な得点力を世界に見せつけました。