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河村勇輝「打たないならもう使わない」過去にホーバスHCから叱咤 第4Qに15得点覚醒

2023年8月28日 12:31
河村勇輝「打たないならもう使わない」過去にホーバスHCから叱咤 第4Qに15得点覚醒
河村勇輝選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
バスケットボールワールドカップの1次リーグで、格上フィンランドに歴史的勝利を挙げた日本代表。

同点となるゴール、さらにバスケットカウントのフリースローで逆転。第4Qだけで15得点を挙げるなど、『河村ゾーン』がSNSでトレンド入りするほどの活躍を見せた河村勇輝選手ですが、 覚醒を見せた"3ポイントシュート"を含む得点力は、トム・ホーバスHCからの叱咤激励の影響がありました。

■ホーバス「彼はもうずっとパス、相手も分かっている」

2022年7月に日本代表デビューした河村選手は代表最年少ながらアジアカップ、W杯予選でも活躍すると、日本代表ホーバスHCお気に入りに。それでもデビュー翌月の練習中、ボールを持った河村選手はシュートを打たず、パスを選択。このプレーの直後、ベンチに下げられホーバスHCに叱られたといいます。

ホーバス「もう彼はもうずっとパス、パス、パスになって、相手も分かっているんですよ。もう彼はシュートしてないから(相手も詰めずに)下がっている。そこを打たないんだったらもう使わないですと言ったんですよね」

しかしその後コートに戻ると、すぐさま3ポイントシュートを決めた河村選手。

ホーバス「そういう気持ちは好きです。僕のプレッシャーに負けると絶対オリンピックとかW杯のプレッシャーには負けるよ。だから僕は河村みたいな選手が好き。怒っても次のプレーはやります!それは好きです。あのリアクションは好きです。(僕のこと)怖いですか?」
河村「いや…怖いです(笑)。でも怖い中にも愛情があって僕もすごく成長できましたし」
ホーバス「あ、良かったよかった」

これまでは、PG(ポイントガード)として周りを生かし「その日のスターを作り出す」という意識が強かったそうですが、ここ最近は「場合によっては自分が得点を重ねてスターになる」という自覚も、選択肢の1つになってきたという河村勇輝選手。

その言葉通り、27日のフィンランド戦では周りを生かすプレーだけでなく、ゴール下に切り込むドライブや、NBAプレーヤー・213cmのマルカネン選手越しにスリーポイントを沈めるなど、25得点で圧倒的な得点力を世界に見せつけました。