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【バスケW杯】フィンランド戦で25得点の河村勇輝 子どもの頃は毎日300本以上シュートが入るまで練習

2023年8月28日 12:30
【バスケW杯】フィンランド戦で25得点の河村勇輝 子どもの頃は毎日300本以上シュートが入るまで練習
フィンランド戦で25得点の活躍をみせた日本代表・河村勇輝選手(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
◇FIBAバスケットボールワールドカップ2023 1次ラウンドE組日本98-88フィンランド代表(27日、沖縄アリーナ)

フィンランド相手に歴史的勝利をあげた日本。その勝利に大きく貢献したのが若き司令塔の河村勇輝選手でした。

■自宅の庭にバスケットゴールも…“名門のエース”からBリーグMVPに成長

山口県出身の河村選手は小学校1年の頃、自宅の庭にあるバスケットゴールでシュートを打ち始め、2年生の頃にチームに入団しました。チームの主力になり始めた小学校4年からは毎日自宅で300~400本シュートが入るまで練習を続けたといいます。

中学では全国大会に出場し、高校は福岡の名門・福岡第一に進学した河村選手。1年次からレギュラーを獲得すると、3年次にはチームのエースとしてインターハイとウインターカップで優勝。有終の美を飾ります。

高校での最後の大会を終えた河村選手は特別指定選手としてBリーグ・三遠ネオフェニックスに加入。“高校生Bリーガー”として注目される中、デビュー2戦目で21得点を決めるとその後も二桁得点を連発。平均12.6得点をマークし、新人賞ベストファイブに選ばれました。

その後、東海大に進学しますが2年次に退学。22-23シーズンから横浜ビー・コルセアーズにプロとして加入しました。そして今季、平均19.5得点、リーグトップ8.5アシストを記録するなどリーグのトップ選手として大活躍を見せた河村選手。シーズンMVPや新人王など個人タイトル6冠に輝きました。

■ホーバスHCも惚れ込む河村勇輝の速さ

身長は172cmと大きくないものの、スピードとテクニック、3ポイントを武器とする河村選手。高いオフェンス能力を持ちながら代表選出当初は、ボールを持ってもシュートを打たずトム・ホーバスHCから怒られることもありました。

それでも、W杯予選では7試合に出場し平均10.4得点、若き司令塔としてアシストもチームトップの5.6をマーク。22歳にして日本代表の顔へと成長しました。

ホーバスHCも「速さでは負けない、大丈夫」と惚れ込んでいる河村選手。それに対し、「そういうふうに期待されているということは、期待に応えることが僕の役割でもあるし使命だと思う。僕の武器がクイックネスなので世界の誰にも負けないようにしっかりトレーニングだったり練習をして準備したい」と意欲を語りました。

そしてW杯本番に向けて、「まずパリ五輪の出場権を獲得するために絶対アジアで一番になりたい。そして、バスケファンだけでなく、日本のみんなが注目していると思うので、バスケの発展のためにもこの機会を逃さずいい結果を残したりいいプレーを見せてバスケってこんなに魅力あるスポーツなんだって思ってもらえるような大会にしたい」と決意を語っていました。

■フィンランド戦は25得点9アシストの活躍「目標はアジア1位」

1次ラウンド第2戦のフィンランド戦では、武器のスピードで相手を翻弄した河村選手。3ポイントを4本決めるなどチーム2位となる25得点を決めただけでなく、ポイントガードとして9アシストも記録し、チームを引っ張りました。

試合後、「すごく嬉しい。自分たちの目標はアジア1位なので、フィンランドに勝つことはすごく重要ですが、これに一喜一憂することなく、しっかりと明日休んで、オールトラリア戦に向けていい準備したいなと思う」と次戦に向け意気込みを語りました。

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