◇プロ野球パ・リーグ 西武3-2ソフトバンク(19日、ベルーナドーム)

ソフトバンクと対戦した西武の先発は自身12連敗中の隅田知一郎投手。6回1失点の好投を見せ389日ぶりの勝利投手となりました。

試合前の練習では笑顔を見せる場面もありリラックスした様子だった隅田投手は、得点圏にランナーをすすめられますが3回まで無失点の粘りの投球を見せます。

しかし1点をリードする4回、2アウトからソフトバンクの中村晃選手と増田珠選手に連打を浴び1点を失い同点とされます。

それでもその裏の攻撃で、中村剛也選手がヒットで出塁すると続くマキノン選手がレフトへ2ランホームランを放ち勝ち越しに成功。このホームランに隅田投手は感情むき出しのガッツポーズを見せました。

その後5回をノーヒットに抑えた隅田投手でしたが、6回に牧原大成選手の打球がベースにあたりツーベースヒットとなると、ライトフライなどの間に1アウト3塁のピンチとなります。それでも中村選手をセカンドゴロに抑えホームアウト。ピンチを脱した隅田投手は続く増田選手をショートゴロで抑え、6回98球1失点で勝利投手の権利を持っての降板となりました。

隅田投手は「今日はとにかく前回登板の反省をしっかり生かして、ゾーン内で勝負しようと思っていました。柘植さんともよく話し合いながら、自分の持ち味であるカーブとチェンジアップをベース板付近に集めるということに集中していました。ホークス打線は左打者が多いというところもしっかり意識して、そのあたりの対策もまずまずできたと思います」と自身の投球を振り返りました。

その後１点差に詰め寄られますが、チームは勝利。これで隅田投手は、2022年3月26日のオリックス戦での初勝利以来、389日ぶりの勝利投手となりました。