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「気分転換」110mハードル泉谷駿介が”走り幅跳び”で圧巻2連覇 8m10の大ジャンプ

2023年9月24日 8:15
「気分転換」110mハードル泉谷駿介が”走り幅跳び”で圧巻2連覇 8m10の大ジャンプ
泉谷駿介選手が走り幅跳びで優勝(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
◇第71回全日本実業団対抗陸上競技選手権大会2日目(23日、岐阜メモリアルセンター長良川競技場)

実業団の日本一を決める、陸上・全日本実業団の男子走り幅跳び決勝に、110mハードル日本記録保持者の泉谷駿介選手が出場し、この種目で大会2連覇に輝きました。

110mハードルでは、今年6月に今季世界2位(当時)となる13秒04という衝撃的なタイムをマーク。8月の世界選手権では日本選手として初の決勝進出を果たし、5位入賞という快挙を達成した泉谷選手。世界のトップハードラーの仲間入りを果たしましたが、走り幅跳びや三段跳びなどの跳躍種目も得意とする“跳躍ハードラー”。

走り幅跳びとしては今季初戦となったこの日、1回目に自己ベストとなる8m10をマーク。8mの大台を越える圧巻の大ジャンプに、会場からは大きな歓声が上がりました。

「いい感じで踏み切れた」という泉谷選手。しかし、助走で左ハムストリングスと右ふくらはぎがつってしまったといい、ケガのリスクを回避するため、その後の試技は取りやめることに。それでも、ほかの選手が記録を伸ばせず、唯一の8m台をマークした泉谷選手が一度もトップの座を譲ることなく、連覇達成。今季最初で最後となった“1本”で強さを見せつけました。

試合後、「勝負だったので勝ち切れたのはうれしい」と笑顔を見せた泉谷選手。去年に続き、「気分転換」のため出場したという走り幅跳びですが、パリ五輪が開催される来年は、やはりハードルがメイン。「パリ五輪でメダルを狙います」と力強いコメントを残しています。

◇男子走り幅跳び結果
1位 泉谷駿介 8m10(-0.4)
2位 小田大樹 7m75(+0.5)
3位 津波響樹 7m75(-0.5)