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世界陸連が“トランスジェンダー問題”に対し遺伝子検査を実施と発表 出場資格は厳格化に

2025年3月26日 7:20
世界陸連が“トランスジェンダー問題”に対し遺伝子検査を実施と発表 出場資格は厳格化に
パリ五輪陸上女子1500mで7位入賞のニッキ・ヒルツ選手(写真:USA TODAY Sports/ロイター/アフロ)
陸上競技の国際連盟「ワールド・アスレチックス」は25日、女子選手に遺伝子検査を導入すると発表しました。

トランスジェンダーの選手や男性ホルモンのテストステロン値が高くなる性分化疾患(DSD)と診断された選手を巡っては、他競技と同様に陸上競技でも女子種目で生物学的に有利になるとの疑問が上がっており、出場資格を巡る議論が長く行われてきました。

去年の夏に開催されたパリ五輪では、LGBTQを公表したアスリートは198人と過去最多。陸上競技でも、女子1500mでアメリカのニッキ・ヒルツ選手が7位入賞を果たし、ボクシングでは国際ボクシング協会(IBA)の検査を通じて「女子」選手としての参加資格がないと判断されていた2選手がIOCの見解の下出場。両選手とも金メダルを獲得しました。

現在は、男子として思春期を過ごしたトランスジェンダー選手による女子種目への出場を禁止し、DSDの選手には男性ホルモンのテストステロン値を下げるよう求めています。だが、ワールド・アスレチックスの作業部会は先月、こうした規制では不十分との結論に達していました。女子選手は今後、事前に遺伝子検査を受けることになるといい、規制は厳格化することとなります。

セバスチャン・コー会長は記者団に「われわれは女子種目を断固たる決意で守り、そのために必要なことは何でも行う」と述べました。
最終更新日:2025年3月26日 9:39
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