【夏の甲子園】慶応延長の先頭に県打率6割の丸田湊斗 森林監督「神様の啓示」【インタビュー全文】
◇第105回全国高等学校野球選手権記念大会3回戦 慶応(神奈川)6-3広陵(広島)【16日、甲子園球場】
5年ぶり19回目の出場となった神奈川県代表・慶応は、広島県代表・広陵との接戦を制し、4回戦進出を決めました。
慶応は1回に2点を先制、3回には追加点をあげたものの、7回に広陵に追いつかれてしまいます。慶応は3-3の同点で迎えた10回、大会規定(タイブレーク)により無死1・2塁から始まります。
打席に県大会打率6割台を誇る丸田湊斗選手が入ると、ヒットを放ち満塁のチャンス。続く打者は凡打に倒れるも、1死1・2塁で渡辺千之亮選手が広陵の悪送球によって出塁し、勝ち越し。2死満塁から、延末藍太選手が2点タイムリーを放ち、慶応が6-3で勝利しました。
森林貴彦監督は試合後、試合展開に関して「同点にされることは想定していたので、予定通り」と話しました。
▽以下、インタビュー全文
――タイブレークの勝利いかがですか。
「甲子園という舞台で、広陵高校さんという相手に、こういう試合をした選手たちを誇りに思います」
――10回の攻撃について。
「1番バッター丸田は信頼しているバッターなので、ゴロを打ってもゲッツーはないでしょうし、1番から始まるというのは、これはもう打たせるという神様の啓示だと思って、打たせるつもりで最初からいました」
――延末選手について。
「いいとこで打ちますね」
――どんな風に今日のバッティングを見ていましたか。
「この夏の大会で、どんどん勝負強さを増していたので、打ちそうな気配がだいぶ漂ってました。でもよく打ちますね」
――先制も延末選手のバットから。初回から低めの変化球をよく見極めている印象がありましたが。
「高尾君、何度見ても好投手だったので、低めのボールになる変化球を振らない。少し浮いてくるカウント球を打てるかどうかという勝負だと思ったのですが、最初のほうは良かったのですが、中盤からは立ち直られて、本当に苦しい展開でした」
――中盤以降の守備について。
「うちが守備のときに目標にしていることのひとつなので。やはり、ビックイニング作られると、試合はかなり苦しくなる。1点ずつ取られて、最終的に同点までいきましたが、同点にされることは想定していたので、予定通りだなと思いながら、終盤に臨みました」
――3投手の継投。特に松井投手は厳しい場面でよく投げたのではないですか。
「彼は春の選抜でも仙台育英さん相手にタイブレークで投げて、悔しい思いをしていたので、彼が今までやってきたことを証明するには、この場面が良いのではないかなと思って。どういう結果になったとしても、信じて送り出しました」
――準々決勝の対戦相手は沖縄尚学。どのように準備する?
「また良いピッチャーと対戦できるので、まず1点、そして次の1点という形で、コツコツとやりたいなと思っています」
次戦は沖縄県代表・沖縄尚学と対戦します。