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【夏の甲子園】慶応・小宅雅己が7回無失点の好投で快勝 監督も「マウンド度胸良くなった」と絶賛

2023年8月12日 5:32

◇第105回全国高等学校野球選手権記念大会2回戦 慶応(神奈川) 9-4 北陸(福井)【11日、甲子園球場】

5年ぶりの出場となった神奈川県代表・慶応は、福井県代表・北陸を9得点で下し、3回戦進出を決めました。

慶応は初回から強力打線が光ります。

神奈川県大会で打率6割台を誇る1番・丸田湊斗選手が内野安打で出塁すると、盗塁とエラーで3塁に進塁。

その後、4番・加藤右悟選手がレフト前にはじき返し、慶応が先制します。

4回までに10安打7得点を挙げた慶応は、守備でも好プレーを見せます。

5回、2つのヒットで2アウト1・2塁のピンチを迎えた慶応。北陸の9番・水野伸星選手の打球は大きくバウンドし、2塁ベース付近で不規則なバウンドをします。それでもショートの八木陽選手は、イレギュラーな軌道に素早く反応する好守備。内野ゴロとし得点を許しません。

そのウラには、神奈川県大会決勝で逆転3ランホームランを放った渡邉千之亮選手が、チェンジアップをうまくとらえる2点タイムリーを放ち9点差。

慶応の先発・小宅雅己(おやけまさき)選手はショート・八木選手の好守備にも助けられ、7回4被安打5奪三振無失点の好投。2番手の鈴木佳門(すずきかもん)選手も無失点で、8回まで無失点の継投を見せました。

9回には北陸打線に4点を許した慶応ですが、最後はサードゴロに打ち取り9-4で勝利。3回戦へと駒を進めました。

試合後、慶応の森林貴彦監督は、先発マウンドを任せた小宅選手について「インコースのストレートを投げきれるというのが彼の特長なので、今日もそれを投げ切って、それによって他の変化球とか他のコースも生きてくる。彼の特長が出ていたと思います。マウンド度胸が一つ良くなったところと、内外の制球も良くなった。球の威力も随分上がってきたので、頼もしく見ていました」と話しました。

また、下した北陸への対策については「相手に好投手が何人かいて、それぞれに準備をしてきたので、準備をしてきたものが発揮できたかなと思います。(先発の竹田選手は)高めの球が多いので、高めの球をしっかり打とうと、低めに曲がる球はなかなか打ちづらいので、高めに目付して打っていこうというイメージでした」とコメント。

9回に4失点を喫したことについては「これだけ先に点がとれるとは思っていなかったので、そのまま終わらないだろうなとは思っていました。最後、甲子園の魔物というか、アウェーというか、そういうものも感じられたので、良い経験ができたと思います」と語りました。

慶応は次戦は8月15日(火)、広島県代表の広陵と対戦します。

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