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【夏の甲子園】「記憶に残るゲーム」智弁学園vs英明は1回戦から10回タイブレーク 涙の激闘

2023年8月8日 5:05
◇第105回全国高等学校野球選手権記念大会1回戦 智弁学園(奈良)7ー6英明(香川) 7日、甲子園球場

奈良県の智弁学園が、香川県の英明との延長10回に及ぶ激闘を制し、2回戦進出を決めました。

先に試合を動かしたのは、英明でした。2回に1アウトから大島陵翔選手がヒットで出塁すると、2アウトから清家準選手と下村健太郎選手の二者連続ヒットで、英明は先制に成功します。すかさず智弁学園が2点を追加し、逆転に成功します。

その後も3回に英明が2点、4回に智弁学園が2点、5回に英明が3点を追加し、両者譲らぬ展開が続きます。その後は、両者満塁のチャンスを迎えるも、無得点に倒れます。

再び試合を動かしたのは、智弁学園でした。4-6で2点を追う展開の智弁学園は、8回、先頭の西川煌太選手がデッドボールで出塁します。続く松本大輝選手もフォアボールで出塁し、ノーアウト1塁2塁とすると、山家拓人選手の送りバントで進塁に成功します。さらに、中山優月選手がデッドボールで出塁し、1アウト満塁のチャンスを迎えます。そして、4番池下春道選手の打席で寿賀弘都投手が暴投。3塁ランナーがホームにかえり英明との差を1点に縮めます。

9回表を無得点に抑え、迎えた智弁学園の攻撃。先頭の知花琉綺亜選手が、英明の下村健太郎投手から3ベースヒットを奪います。その後、二者連続フォアボールを許し1アウト満塁の場面で下村投手はマウンドを降り、寿賀投手に試合を託します。寿賀投手はフォアボールで1点を許し、同点に追いつかれます。しかし、最後は見逃し三振、ライトフライで3アウトをとると、寿賀投手は思わずガッツポーズでほえました。

1回戦にして、試合は延長10回タイブレークに突入。英明は三者凡退に倒れます。迎えた智弁学園の攻撃、2人目の谷口志琉選手がセーフティスクイズで10回サヨナラとし、試合終了。涙をみせる選手の姿が多く見られました。観客からは、激闘を戦い抜いた両校を讃える大きな拍手が送られました。

SNSでは、「智弁学園」「英明」「英明のピッチャー」などがトレンド入り。そして「これぞ高校野球」「どちらも応援したくなる」「間違いなく記憶に残るゲーム」「下村くんも寿賀くんもよく投げた!英明強かった」など、両校を讃えるコメントがあがっています。