【MotoGP】日本人ライダー2人が表彰台のオーストリアGP Moto3佐々木歩夢&Moto2小椋藍
MotoGP2023年シーズン、日本グランプリまで1ヶ月半を切りました。第10戦オーストリアグランプリが開催されMoto3クラスで日本の佐々木歩夢選手が6戦連続表彰台を、Moto2クラスで小椋選手が今季2度目の表彰台を獲得しました。
■MotoGPクラス
最高峰クラスも秋、各ライダーの来季のチームが固まる季節ですが昨季王者はどこ吹く風の活躍。最高峰クラスの土曜日のスプリントレースではフランチェスコ・バニャイア選手(イタリア/ドゥカティ)が優勝(スプリントレース今季4勝目)。日曜日の決勝レースもバニャイア選手が制し(決勝レース今季5勝目)、(昨季王者の証し)ゼッケン1にふさわしい活躍をみせました。全20戦のうち10戦を終えて年間ランク2位のホルヘ・マルティン選手とのポイント差を62に広げました。昨季は大逆転でチャンピオンになったバニャイア選手の時代がしばらく続くのでしょうか。なお、中上貴晶選手(日本/ホンダ)は土曜日・日曜日ともポイント獲得はなりませんでした。
中排気量のMoto2クラス決勝では3年目のチェレスティーノ・ビエッティ選手(イタリア/カレックス)が今季初優勝。昨季は年間ランク2位、日本GPを含む3勝をあげた小椋藍選手(日本/カレックス)は、昨季のオーストリアで2勝目をあげていました。フリー走行から好調で2グリッドからスタート。優勝のビエッティには5秒以上離されての3位。それでも今季2度目の表彰台。それでも「後半戦では去年(3勝)よりも勝つことが目標」と静かに闘志を燃やす小椋選手の巻き返しに期待です。日本人ライダーは、前回のイギリスで初の決勝レースに挑み22位だった野左根航汰選手が前回イギリスGPよりも2つポジションを上げ20位フィニッシュ。羽田太河選手はイギリスGPでの骨折のケガで欠場しています。
■Moto3クラス
Moto3クラスは佐々木歩夢選手(日本/ハスクバーナ)がフランスGPからの5連続表彰台でランク2位まであげていました。ただ今季は優勝がない佐々木選手は「何としても」という思いでラストラップの1コーナーで先頭に立ち最後まで逃げ切る作戦をとります。しかしデニス・オンジュ選手(トルコ/KTM)とポイントリーダーのダニエル・オルガド選手(スペイン/KTM)に最後の最後で抜かれフィニッシュ。悔しさの残る3位表彰台となりました。7年目のシーズンで「今年こそタイトルを」と燃える佐々木選手の日本グランプリに向けた好成績、優勝に期待したいところです。ポイントランク首位を走るダニエル・オルガド選手(スペイン/KTM)と佐々木選手との差は26ポイント差となりました。そのほかのMoto3クラスに参戦している日本人ライダーは、山中琉聖選手が7位、昨シーズンのオーストリアでは2位表彰台を獲得していた鈴木竜生選手は13位。鳥羽海渡選手が14位、古里太陽選手が18位でレースを終えています。
■2023年シーズン 今後のスケジュールは以下の通り
⑪カタルーニャ9月1日~3日
⑫サンマリノ9月8日~10日
⑬インド9月22日~24日
⑭日本9月29日~10月1日
⑮インドネシア10月13日~15日
⑯オーストラリア10月20日~22日
⑰タイ10月27日~29日
⑱マレーシア11月10日~12日
⑲カタール11月17日~19日
⑳バレンシア11月24日~26日
今年の日本グランプリは今季の第14戦として9/29(金)ー10/1(日)栃木県茂木町のモビリティリゾートもてぎにて開催されます。この模様は日本テレビ・CS放送日テレジータス・BS日テレ・Huluなどで放送・配信予定です。