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「妹よりもチームメート」美帆&菜那の高木姉妹が自ら語る関係性 佐藤綾乃は「お姉ちゃんのよう」

2022年2月20日 21:06
「妹よりもチームメート」美帆&菜那の高木姉妹が自ら語る関係性 佐藤綾乃は「お姉ちゃんのよう」
北京五輪で獲得したメダルを掲げ、笑顔の高木菜那選手(左)、高木美帆選手(中央)、佐藤綾乃選手(右) 【写真:アフロスポーツ】
北京五輪スピードスケート・女子団体パシュートで銀メダルを獲得した高木姉妹(姉・菜那、妹・美帆)の2選手、佐藤綾乃選手が20日朝の日本テレビ「シューイチ(MC中山秀征)」に現地から生出演しました。

番組のインタビューでは、全試合を終えた今の心境や、コロナ禍で迎えた大会での気分転換、また高木姉妹の独特な関係性について明かしました。

◇以下、シューイチの取材の内容

――今大会を振り返っていかがです?

高木菜那選手
「今大会では、本当につらい思いだったり、つらい経験をしたオリンピックだなと思ってたのですが、仲間の大切さ、日本で応援してくださる人たちの励ましの言葉というのが今回すごく一番届いたオリンピックだったなと思います。私にとってすごく大切なオリンピックになったのかなと思います」

高木美帆選手
「本当にこのオリンピックでたくさんの気持ちを感じて、色々なことを考えたなというふうに今思い返しても感じます。その中でも、女子団体パシュートが終わったあとは、日本の皆さんのSNSでの『感動した』という言葉だったり、『笑って欲しい、泣かないで』という言葉を見て、すごい胸が打たれるものがあった。、こういう金メダルを逃してしまったレースでも『何か感じてもらえるものがあったのだな』と思えたというのは、1000mに向けての勇気にもなりましたし、自分たちの中で大きな助けになったところでもあったなと思います」

◇佐藤綾乃選手
「今回の北京オリンピックは、どの種目でも喜怒哀楽の感情すべてを表現というか、感じることができたオリンピックになったなと思います。女子団体パシュートで銀メダルではありましたが、この銀メダルで悔しがれるほど大きく成長することができたなとも思います。美帆さんも言ってたように、日本の皆さんが『本当に感動した。勇気をもらえた』というような言葉を本当に多くもらって、私たちにも実際に届いていたので、その勇気や感動を届けられる存在になれたことが私自身本当にうれしく思っているので、胸を張って日本に帰りたいと思っています」

■コロナ禍で行われた五輪。大会期間中のリフレッシュ方法

――コロナ禍でストレスもあると思いますが、気分転換の方法は?

◇高木菜那選手
「新型コロナへの感染があるので、気を付けなければいけないという中で、部屋でみんなで昔の写真を見たりして、三時間くらいずっとしゃべるということをやっていた。そういう時間があったからこそ、いいオフを過ごせたのかなというのもあります」

◇高木美帆選手
「私は北京に入ってから、特に私たち3人は1週間も待たずにレースを迎えることになっていたので、ゆっくりした時間というのはオリンピックを通しても少なかったと思います。その少ない休みの中で部屋にいることしかできないですが、部屋の中ではしっかりリラックスできました。楽しいと思える時間を過ごせたなと思っているので、そういったところもこのメンバーで良かったなと思う部分だなと、いま改めて感じました」

◇佐藤綾乃選手
「私は本当に、(押切美沙紀選手を含め)この3人がお姉ちゃんのように(思っています)。友達のように練習のところでも練習以外のところでも本当にしゃべりかけたり、たわいのない話をしてくれる。(そのおかげで)変に力むことなく大会に臨めたのかなと思っています」

■高木姉妹の関係性

――佐藤さんから見て、高木姉妹はどのような姉妹ですか?

◇佐藤綾乃選手
「私はやっぱり戦う舞台に姉妹でいられていることが本当にすごいなと思う。私はちょっと本当に無理だなと思うので、姉妹で戦う、私と美帆さん、菜那さんが戦うというのとは全く違う感情があると思うので、そこは尊敬できるなと思います」

――姉妹でも戦いは戦いで時にライバルになる。それが終われば(ただの姉妹になる)ということになりますか?

◇高木菜那選手
「そんなにすごく意識してライバルという関係性でもない。もうずーっと、ずーっと一緒にスケートをやってきているから、あんまりそういうところを意識したりとか、あえてすごい気を使ったりというところはないかなと思います」

◇高木美帆選手
「逆に言うと、姉妹感というのがそんなに強くないのかもしれないなと思うところはあります。チームメートとして過ごしている時間も長いので、ちょっと前に、姉と家族で一緒にいるときに『美帆がいるのが不思議、チームメートという感覚が強すぎて妹である感覚が薄れていることがある』と言われたことがあった」