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高木菜那「人生の糧にしたい」銀メダルで気づいた大切なこと 妹の美帆「誇りに思う」

2022年2月20日 16:30
高木菜那「人生の糧にしたい」銀メダルで気づいた大切なこと 妹の美帆「誇りに思う」
北京五輪で獲得したメダルを掲げ、笑顔の高木菜那選手(左)、高木美帆選手(中央)、佐藤綾乃選手(右) 【写真:アフロスポーツ】
北京五輪スピードスケート日本代表の高木美帆選手、高木菜那選手、佐藤綾乃選手が20日、取材に応じました。

今大会で3人は押切美沙紀選手とともに女子団体パシュートに出場し銀メダルを獲得。連覇はなりませんでしたが、2大会連続メダルという結果を残しました。それでも3人は“銀メダル”という結果に悔しさをにじませます。

4年前の平昌五輪と同じメンバーで臨み、世界一美しいとされる隊列を武器に、予選では五輪記録を更新する滑りを見せていました。カナダとの決勝でも、金メダルへ向け序盤からリードしていましたが、最終コーナーで姉の菜那選手が転倒し、惜しくも銀メダルとなりました。

菜那選手は「今回はすごくつらいオリンピックになってしまった」と振り返ります。気持ちの整理がつかない中、「どうやって前を向けばいいんだろう」と、レース直後の落ち込む心境を告白。妹の美帆選手も佐藤選手も「悔しい」という言葉を口にしました。

そんな3人の気持ちに対し、周りの人の言葉が支えになったと言います。「チームメートやコーチ、日本にいる方々から『すごく感動した。笑ってほしい』という言葉をいただいたことによって、少しずつ前を向くことができた。今はこのメンバーで戦えたことを誇りに思う」と美帆選手。

佐藤選手も「チームワークや足をそろえるタイミングといった、日本人らしい美しいスケーティングを最後まで届けることができた」と、自分たちの滑りに胸を張りました。

そして菜那選手は励ましの言葉が支えになったと言い、「最後、くじけずにもう1回前を向くことができた。今回の銀メダルは悔しい思いとともに大切さを改めて知ることができた銀メダルだった」と話します。スケートだけに費やしてきた4年間。手にした結果は思い描いていたものとは違いますが、「大切なことに気づけた。このつらい思いをこれからの人生の糧にしたい」と語り、その目はもう次なるレースへと向けられていました。

3人は3月の世界選手権(3日~ノルウェー)と、W杯最終戦(12日~オランダ)に出場する予定です。

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