世界スーパーバンタム級4団体統一王者の井上尚弥選手と挑戦者のWBO同級11位のキム イェジュン選手が24日に行われる試合を前に22日、会見に出席しました。

当初は昨年12月24日にWBO同級1位のサム・グッドマン選手と予定されていましたが、グッドマン選手の負傷により1か月の延期が決定。さらに再び負傷したグッドマン選手が挑戦を断念したため、代役としてキム選手との今回の対戦が実現しました。

井上選手は度重なった試合の延期について「日程が1か月ずれたということで練習スケジュールも全て狂いましたけど、今回このスケジュールでこの長期をかけて体を仕上げたのは、自分にとってすごくプラスだった。この先のビッグマッチへ向けてこの調整がベストかなと。僕にとって2度の中止とこの1か月の延期はすごく参考になった」と前向きにコメントをしました。

グッドマン選手との対戦を楽しみにしていたファンも多く、井上選手自身も悔しさを見せましたが今回の対戦について「キム選手が代役として受けてくれた事にたいしてすごく感謝していますし、この試合を最大限のリスペクトとしてばっちり仕上げた。そして試合当日は全力で挑みたい。24日の試合は期待して楽しみにしていただけたら」とキム選手への感謝と期待を口にしました。

さらに今年はアメリカやサウジアラビアなど海外の進出も決めている井上選手。「24日の試合は自分の中ですごく大事な試合という位置づけ。自分としてもこの後のボクシングキャリアを加速させていきたいと思っているので、対戦相手が変わろうとも自分のやることは変わらない。しっかりと結果を出せれば」と意欲を示しました。