×

「羽生結弦という存在は常に重荷」羽生結弦選手が競技から引退 会見で語った自身の“存在"

2022年7月19日 20:39
「羽生結弦という存在は常に重荷」羽生結弦選手が競技から引退 会見で語った自身の“存在"

フィギュアスケート史に数々の記録を刻んできた羽生結弦選手が、自らの口で競技から引退すると表明しました。およそ1時間に及んだ引退表明会見では、羽生結弦という自身の存在について、率直な思いを語りました。

   ◇

羽生選手が初めて明言した競技からの引退。口にしたのは、選手生活で感じた重圧でした。

羽生結弦選手(27)
「僕にとって羽生結弦という存在は常に重荷です。もう本当にすごく重たいです。いつもいつも羽生結弦って重たいなって思いながらすごしていますけど、それでも羽生結弦という存在に恥じないように生きてきたつもりですし、これから生きていく中で、羽生結弦として生きていきたい」

今年2月の北京オリンピック以降、進退については明言してこなかった羽生選手。19日、本人の口から“決意”が語られました。

羽生結弦選手(27)
「プロのアスリートとして、スケートを続けていくことを決意しました。これからはプロのアスリートとして、そしてスポーツであるフィギュアスケートを大切にしながら、羽生結弦の理想を追い求めながら頑張っていきます」

羽生結弦選手(27)
「これから競技会というものに出るつもりはない。自分が理想としているフィギュアスケートという形、そういったものを追い求めるのは、競技会じゃなくてもできる」

競技会には出ず、プロに転向し、選手として第一線を退くというのです。

羽生結弦選手(27)
「オリンピックは 自分にとっては二連覇できた、自分が夢を追い続けたり、頑張り続けた証明できた場所。そういう中で、みなさんがその姿を見てくださり、かっこいいなとか、応援したくなるなとか、自分自身が前に進もうと、この一歩だけでも進もうという機会になったことが何よりもうれしい」

羽生選手は、3度、オリンピックに出場し、ソチと平昌で日本人初となる連覇を達成しました。

今年2月の北京オリンピックでは、“前人未到”の超大技、4回転アクセルに挑戦。これまでで一番のできとなりました。

羽生結弦選手(27)
「今現在も4回転半の練習を常にやってます。今は伸びしろをいっぱい感じてます。期待していてください」

今後は、プロスケーターとしてアイスショーに出演する予定です。

羽生結弦選手(27)
「これからも完璧でいたいって、もっともっともっといい自分でいたいって、もっといい羽生結弦でいたいって思ってしまうので、これからも羽生結弦らしく全力でスケートをやっていきますし、全力でこれからも努力を続け、全力で結果を求めていきたいなって思っています。本当にありがとうございました。これからもよろしくお願いします」