サッカー本田圭佑が始動のU10全国大会 原動力には“怒り”大会始動の狙いとは?【中編】
本田圭佑選手
サッカー元日本代表の本田圭佑選手が今夏始動したU-10の全国大会「4v4」。
その中で特徴的な2つのルール、1つ目を本田選手は「負けても敗者復活戦があるモデルを作りたかった。ポイントシステムを大会の仕組みとして導入している」と話します。
4v4では予選大会に何度でもエントリーが可能。一度負けてもポイントを重ねていけば、12月の全国大会に出場することができます。
このルールの背景には、本田選手自身の経験があります。「僕はもうここまで敗者復活でやってきたような人間なので、基本何か勝ったことがないですよね」
日本代表でも活躍してきた本田選手ですが、小学生時代に挫折を味わっていました。
「小学生の時に全国大会出たことがないのですぐ予選で敗退していたわけですよ。でも正直、その1発の大会でレベル感もなかなか分からないし、小学生の時って練習やっている時って、自分のチームメートのレベル感しかしか分からないじゃないですか。いきなり公式戦に出されて、相手えらい強い。すると負けるわけですよね。『え、終わり?』みたいな感じ。それを分かって、もう一回学んだところで、『あぁ、あれが基準なんだ。じゃあもう一回やって挑める』(と考えるが)でももう挑めるものはないわけですよ。だからもちろん僕は練習にぶつけるしかなかったんですけど、それが大会でもう一回ぶつけられるというのがあったら、めちゃくちゃいいなと。今僕が子供の時にこういうのあったらなって思いながら、4v4を見ています」
何度でも挑戦できる今大会、大会に参加した子どもたちは「負けたけど楽しかった!」「負けたので借り返したいです!」「優勝したいです次は」と負けても、楽しそうな様子です。
もう1つ、特徴的なルールが「大会では監督なしで」行うこと。
4v4では大人がベンチに入ることは禁止され、チームの戦術や交代のタイミングは子どもたちが自ら考えます。
試合をのぞくと、子どもたち自身が「ディフェンス戻れ戻れ!ナイス!まだ早い!まだ溜めろ溜めろ!」と指示したり、戦術がはまると「よっしゃ!」と喜ぶ姿も。
本田選手は「普段はあまりにも管理されているから、この大会では自分で考えて意思決定する力を育む時間、指示を待たないんだと。自分たちで戦術や交代のタイミングも考えて、勝利を目指すという体験は将来のキャリアに大きく影響する、大きく生きるんじゃないか」と子どもたちの成長を考えています。
常に新たな挑戦を続ける本田選手。その原動力には、社会に対する"怒り"がありました。(後編へ続く)
その中で特徴的な2つのルール、1つ目を本田選手は「負けても敗者復活戦があるモデルを作りたかった。ポイントシステムを大会の仕組みとして導入している」と話します。
4v4では予選大会に何度でもエントリーが可能。一度負けてもポイントを重ねていけば、12月の全国大会に出場することができます。
このルールの背景には、本田選手自身の経験があります。「僕はもうここまで敗者復活でやってきたような人間なので、基本何か勝ったことがないですよね」
日本代表でも活躍してきた本田選手ですが、小学生時代に挫折を味わっていました。
「小学生の時に全国大会出たことがないのですぐ予選で敗退していたわけですよ。でも正直、その1発の大会でレベル感もなかなか分からないし、小学生の時って練習やっている時って、自分のチームメートのレベル感しかしか分からないじゃないですか。いきなり公式戦に出されて、相手えらい強い。すると負けるわけですよね。『え、終わり?』みたいな感じ。それを分かって、もう一回学んだところで、『あぁ、あれが基準なんだ。じゃあもう一回やって挑める』(と考えるが)でももう挑めるものはないわけですよ。だからもちろん僕は練習にぶつけるしかなかったんですけど、それが大会でもう一回ぶつけられるというのがあったら、めちゃくちゃいいなと。今僕が子供の時にこういうのあったらなって思いながら、4v4を見ています」
何度でも挑戦できる今大会、大会に参加した子どもたちは「負けたけど楽しかった!」「負けたので借り返したいです!」「優勝したいです次は」と負けても、楽しそうな様子です。
もう1つ、特徴的なルールが「大会では監督なしで」行うこと。
4v4では大人がベンチに入ることは禁止され、チームの戦術や交代のタイミングは子どもたちが自ら考えます。
試合をのぞくと、子どもたち自身が「ディフェンス戻れ戻れ!ナイス!まだ早い!まだ溜めろ溜めろ!」と指示したり、戦術がはまると「よっしゃ!」と喜ぶ姿も。
本田選手は「普段はあまりにも管理されているから、この大会では自分で考えて意思決定する力を育む時間、指示を待たないんだと。自分たちで戦術や交代のタイミングも考えて、勝利を目指すという体験は将来のキャリアに大きく影響する、大きく生きるんじゃないか」と子どもたちの成長を考えています。
常に新たな挑戦を続ける本田選手。その原動力には、社会に対する"怒り"がありました。(後編へ続く)