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55年ぶり箱根駅伝出場めざす立教大学に密着!“選手と一緒に走る監督”が取り組む2つの改革

2022年10月10日 11:00
55年ぶり箱根駅伝出場めざす立教大学に密着!“選手と一緒に走る監督”が取り組む2つの改革
55年ぶり箱根駅伝出場を目指す立教大学
日本テレビの番組「サンデーPUSHスポーツ」が55年ぶりの箱根駅伝出場を目指す立教大学の駅伝チームに密着取材しました。

チームを率いるのは上野裕一郎監督、37歳。4年前に立教大学の駅伝監督に就任しました。上野監督は2007年の箱根駅伝に中央大学の選手として出場し、9人抜きを達成したスター選手です。その上野監督が取り組む2つの改革を密着取材で明かしてくれました。

「息づかい、(地面との)接地音で選手の調子のいい時、悪い時が分かる」

上野監督は練習中、選手と同じペースで一緒に走ることで選手たちの体の状態を見極めていました。さらに練習後のお風呂も選手たちと一緒に入る上野監督。四六時中、行動を共にする上野監督について選手たちは「学生のノリについてきてくれる」といい兄貴分の様な存在であると教えてくれました。

普段は優しい上野監督ですが、練習では「ふてくされた感じじゃダメ!ちゃんとやれ真剣に!」と厳しい声をかける場面も。それは箱根駅伝の厳しさを知る上野監督だからこそのゲキでした。

上野監督は2005年、中央大学のスーパールーキーとして初めて箱根駅伝に出場。区間賞も期待されるほど注目されていましたが、結果はまさかの19位。直前のケガによる練習不足が原因でした。

上野監督は「あの時やっておけば、と絶対に思う部分がたくさんあると思う。でも思っても取り返しがつかない。『1日1日無駄にしないでほしい。お願いだから、この4年間を無駄にしないでくれ』と選手に言っている」と選手を思う気持ちを明かしてくれました。

そんな上野監督が取り組む2つの改革を教えてくれました。

1つ目は「立教大学オリジナルの補強トレーニング」です。走るのではなく、マットの上で体をひねるなど、変わった動きを20種類以上行うトレーニング。走るだけでは鍛えられない部分の筋肉をつけることで、ケガ予防の効果があるといいます。

2つ目は駅伝チーム専用の寮をつくったこと。設備にこだわった寮をつくったことで選手たちの肉体面と精神面をサポートしています。お風呂には、通常温度のお湯が入った浴槽のすぐ隣に水風呂を設置。交代浴を行うことで血流をよくし、疲労軽減効果があるといいます。

上野監督率いる立教大学は今月15日に行われる箱根駅伝予選会に出場。55年ぶりの本大会出場を目指します。

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