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全国中学校駅伝で身についた“コース研究” 五輪ランナー「夢にも出た。めちゃくちゃイメージトレーニング」

2022年12月17日 11:30
全国中学校駅伝で身についた“コース研究” 五輪ランナー「夢にも出た。めちゃくちゃイメージトレーニング」
全中駅伝に出場経験のある北京五輪代表・小林祐梨子さん(写真:YUTAKA/アフロスポーツ)
◇第30回全国中学校駅伝大会(18日、滋賀県希望が丘文化公園、女子:5区間12キロ、男子6区間18キロ)

各都道府県の代表校47と開催地枠を加えた全48チームで、日本一をかけて争う全国中学駅伝大会。

兵庫県・小野市立旭丘中学校で2度の全中駅伝に出場し、2年(02年)では1区・区間2位、3年(03年)では1区区間賞を獲得。2008年女子5000メートル北京五輪代表の小林祐梨子さんが、この全中駅伝で身についたことを話してくれました。

■コースマップを研究 「夢にも出てきたくらい」

コースはトラックではなく、芝のクロスカントリーで行われる全中駅伝。女子は1区と5区の2人が3キロ、2区~4区の3人が2キロを走ります。

3年生の時、トラックでは全日本中学校選手権で2冠(800メートル、1500メートル)と、無類の強さを誇っていた小林さん。しかしクロスカントリーについては。

「大嫌いでした。クロスカントリーを攻略するためには心肺機能強くないとダメですし、筋力も強くないとダメ。ただクロスカントリーをうまく走れる人は、陸上で将来絶対強くなるというくらい直結しているということに、のちのち気づいた。苦手意識を持っていたら絶対にダメです。(芝生のコースは)不整地なのでバランス、心肺機能、脚筋力、中学生が必要なすべての要素を試合で鍛えることができる。駅伝でクロスカントリーを走れるというのは今後のためにも大事な要素だと思います」

そして小林さんがこの中学生で習慣として身につけたのはコース研究でした。

「コースマップを自分で書き入れるようにした原点。目をつぶって、『あっ上った、下った、2km通過、ここの曲がりでコース取りはこう』とか、夢にも出てきたくらい何回も書いて覚えました。たった3キロなんですけど、事細かに書きました。上りと平たんと下りを全部色分けにして、カーブの曲がり方、ペース配分、自分がどういう走りをすればいいかを当時めちゃくちゃイメージトレーニングしていました。3キロという距離は中学生にとって長いので、それを500メートルごとに切って、自分の中でイメージしていた。(当時の)コースは起伏がかなりあったので、タフなコースをどう攻略するかという自分との向き合いもかなり時間をかけていました」

走る以外にも頭を使い、何度もシミュレートした小林さん。3年時の1区区間賞獲得に大きな力に。この習慣を継続していき「高校駅伝では死ぬほど書いた(笑)」そうです。

この全中駅伝で世界と戦うための基礎を作り上げていった小林さん。滋賀県で12月16日(日)に行われる第30回全国中学校駅伝。女子は11時10分、男子は12時15分にスタートします。

【放送予定】
BS日テレにて18日(日)11:00~生中継&TVerでもライブ配信。また前日の開始式(17日15:00~)、レース後の表彰式(18日14:30~)を日テレスポーツ公式YouTubeで配信予定

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