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【箱根駅伝】青山学院大7区で4年生同士の「特別な50m」 山下悠河から山内健登へ絆の給水

2024年1月8日 17:57
【箱根駅伝】青山学院大7区で4年生同士の「特別な50m」 山下悠河から山内健登へ絆の給水
青山学院大7区の山内健登選手(左)へ山下悠河選手(右)が給水、特別な50mを駆け抜ける(写真:日刊スポーツ/アフロ)

第100回大会を迎えた箱根駅伝は、青山学院大の2年ぶり7回目の総合優勝で幕を閉じました。

7日に放送された日本テレビ『もうひとつの箱根駅伝』では、その戦いの裏側を公開。トップを快走した青山学院大の復路7区で、4年生同士の絆の給水がありました。

7区を走った山内健登選手は、4年生で初めての箱根路。15km過ぎの給水を担当したのが、同学年の山下悠河選手です。

山下選手は、敦賀気比高から青山学院大へ進学。最後の箱根駅伝はエントリー外となり、4年間出場は叶いませんでした。

迎えた今大会、「(7区を走る)山内が、お前最後やし、まだ箱根走ったことないなら、俺の給水やってくれよ」と給水の役目をお願いされたといいます。

さらに普段から人を笑わせるキャラだという山下選手に、「(給水で)面白いことしてくれよ」とリクエスト。山下選手は、水を渡した後に自分も水を飲むことで、走る山内選手を笑わせようと、レース前に笑顔で企てていました。

走る選手ではなくとも、箱根路を駆けることができる特別な時間。その勇姿を見届けようと、沿道には福井県から山下選手の両親も駆けつけました。父・浩二さんは、「4年生最後で、給水ですけれど、最後の50mを見に来ました」と話します。

そして、7区を走る山内選手が15キロにさしかかったところで、山下選手が給水のためにコースへ。笑顔で話しかけると、走る山内選手も自然と笑顔。2人は大声援の中、特別な50mを走りました。

役目を終えた山下選手は、「(水)飲めなかったです。忘れていました」と笑顔。そして、涙ぐみながら「ちょっとだけでも走れて良かったです」と4年間の思いをのせた箱根路を振り返りました。

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