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モーグル堀島行真ら 北京五輪メダリストが集結“未来のオリンピアン”へ直接指導

2022年4月30日 8:03
モーグル堀島行真ら 北京五輪メダリストが集結“未来のオリンピアン”へ直接指導
右から堀島行真選手、キングズベリー選手、ウォールバーグ選手、川村あんり選手(C)T-world / Taro Tampo
◇ワールド・モーグル・キャンプ(29日、北海道・サッポロテイネスキー場)

モーグルの普及と選手育成を目的とし、29日から5月1日まで3日間開催されるワールド・モーグル・キャンプ。将来オリンピック出場を目指す子供たちや、一般のモーグル選手など約70人が参加しました。

今回は、北京オリンピックで銅メダルを獲得した堀島行真選手をはじめ、金メダリストのウォルター・ウォールバーグ選手、銀メダリストのミカエル・キングズベリー選手、日本女子のエース川村あんり選手の超豪華ゲストが集結しました。

この日はトークセッションが行われ、銅メダルを獲得した堀島選手は「前回大会(平昌五輪)が11位だったので、重圧はありました。でもこれまで以上にメダルに向き合った結果、4年に1回しかないチャンスを生かすことができ、メダル獲得を達成できてとてもうれしかったです。この成功体験が自信にもつながりました」と五輪を振り返りました。

その堀島選手の滑りを、選手村の部屋のテレビで見ていたという川村選手は「本人よりドキドキしながらテレビで応援していました(笑)。メダル獲得が決まった瞬間は、女子チーム全員が大号泣していました」と、五輪の裏側も明かしました。

また、子供たちから「休日は何をして過ごしていますか?」と質問されたキングズベリー選手は「たくさん寝て、リラックスしながら過ごしています。そして次の試合に向けて、自分のレースのビデオを見返しています」とコメント。

さらに、質問してくれた子供たちにウォールバーグ選手とキングズベリー選手がTシャツにサインを書いてプレゼントするなど、子供たちとの楽しいひとときを過ごしました。

その後は、モーグルレッスンを行った選手たち。4選手がそれぞれ4つのグループに分かれ、コブを滑り降りる基本的なターンなどを指導。

子供たちからの質問に答えながら丁寧に教える姿が見られ、レッスンに参加した子供たちは「オーラがすごい」「実際に滑っている姿は迫力があった」など興奮した様子を見せました。

レッスンの合間にはメダリストたちがフルツイスト(伸身後方宙返り1回ひねり)や、コーク720(体の軸をずらし2回転)などのエアーを披露し会場を盛り上げました。

またこの日は、今年のジュニアオリンピック中学生の部で優勝した、中村拓斗選手(高校1年)も参加。レッスン後には「2030年の冬季五輪で金メダルを取ることが目標。きょう本物のメダルを見て、改めて表彰台に立ちたいと思った」と語りました。