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ボクシング井岡一翔 対戦相手がまさかの3.1キロオーバー 再計量でも体重超過で王座剥奪

2023年6月23日 17:14
ボクシング井岡一翔 対戦相手がまさかの3.1キロオーバー 再計量でも体重超過で王座剥奪
フランコ選手(左)の計量を見つめる井岡一翔選手(右)(写真:山口フィニート裕朗/アフロ)
ボクシング元世界4階級王者の井岡一翔選手とWBAスーパーフライ級王者ジョシュア・フランコ選手のタイトルマッチ前日計量が23日行われました。

井岡選手はリミット52.1キロから100グラムアンダーの52.0キロで一発クリア。しかし、フランコ選手は55.2キロと規定体重より3.1キロもオーバー。この数字は国内で行われる世界大会では過去最大の体重オーバーとなります。

この試合については、21日に一般財団法人日本ボクシングコミッション(JBC)が、井岡選手の尿検体から禁止物質の大麻成分THCの代謝物であるTHC-COOHが検出されたと発表したことで、波紋が広がっていました。フランコ選手のトレーナー、ガルシア氏は「2日前にフランコ選手はこの試合が開催されないんじゃないかという気持ちになり、非常に厳しい精神状態に追い込まれた」と発表の影響があったことを口にしました。

その後2時間の猶予が与えられたフランコ選手でしたが、再計量でも55.0キロとわずか200グラムしか落とせずここで減量をギブアップ。この時点でフランコ選手は王座を剥奪されました。24日の試合は、井岡選手が勝てば新王者、負けるか引き分けとなれば王座は空位のままとなります。

最初の計量後の記者会見で井岡選手は「コンディション作れていないのは対戦相手のことで僕はベストを作れているので相手がどうであろうとベストを尽くすだけ」とコメント。

記者から禁止物質検出の発表について聞かれたときには「以前にもこういうことがあって、100%JBCとの関係性も僕の中では修復していないですし、自分の中で思う気持ちはある」としながらも「この試合を実現させることがベストだと思っていますし、勝利して、必ず正義が勝つと証明しなければいけない」と力強くタイトル奪取への意気込みを語りました。

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