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【ドラフト注目】可能性を秘めた二刀流 日本体育大学・矢澤宏太「見にいきたいと思われる選手になりたい」

2022年10月18日 7:00
【ドラフト注目】可能性を秘めた二刀流 日本体育大学・矢澤宏太「見にいきたいと思われる選手になりたい」
プロ野球ドラフト候補の日本体育大学・矢澤宏太選手
今月20日に迫ったプロ野球ドラフト会議。プロ球団からの指名を心待ちにするアマチュア選手の中で、“二刀流”として注目されているのが日本体育大学の背番号1、矢澤宏太選手です。

身長173cmと小柄な体格ながらパワーとスピードを兼ね備え、投手としても最速152キロのストレートを武器とするサウスポー。高校時代は1年秋からエースとなり、150キロに迫るボールを投げていた矢澤選手。高校通算ホームランも32本。大学では、首都大学野球リーグ通算13勝、これまでに投手、外野手、DH部門でベストナインを獲得してきました。

二刀流として話題を集めていることを、「注目してもらうことで自分のモチベーションが上がってくるので、もっと注目してもらいたい」と好意的に受け止めている矢澤選手。実はプロ志望届けを提出したのは今回が2回目。藤嶺藤沢高校3年の夏、南神奈川大会で8強に入る原動力となり、1回目の志望届けを出すもプロからの指名はありませんでした。

「高校のときは本当にただ志望届けを出してみたというような、あまりプロのことも分からずっていうような感じでした。指名がなく、日体大に入ると決めた時から2022年のドラフトで1位指名でプロに行くっていうのをずっと目標にしてきました」

大学進学後は野球部の古城隆利監督から「どっちもやろうか」と声をかけてもらい、異例とも言える大学での二刀流がスタートしたといいます。

矢澤選手は1年・春に野手でデビューすると、2年の秋には打率.368をマークしベストナインに。投手としては2年の秋に初勝利をあげると、3年の秋にはリーグ戦3勝、防御率2.00で投手ベストナインを獲得しました。

普段はどのようなルーティンで練習をしているのか聞いてみると、「ほぼ毎日ピッチャーの練習をして、野手練習は基本的にバッティング練習に入るだけです。試合が近づくとフィールディングとかシートノックに何回か入る感じです。4年生になって授業があまりないので、全体練習の前に他の施設でトレーニングしたり、あとは基本的にみんなよりちょっと練習終わるのが遅いです」と、やはり他の選手よりは練習量が多めの様子。

それでも本人は苦にしていないようで、「野手、投手どっちもやることしか経験していないので、みんなと同じ練習量くらいじゃないですか」と涼しい顔で答えてくれました。

矢澤選手といえば、今年の3月に開催予定だった日本代表“侍ジャパン”と台湾代表との強化試合に大学生ながらメンバー入りしていたことを、栗山英樹代表監督が侍ジャパン公式Youtubeで明かし話題になりました。

「びっくりしました。古城監督から、『選ばれるかもしれないが、呼ばれた場合いくか?』って聞かれて、すぐに『行きます!』って言ったんですけど、本当なのかなって。すごく注目してもらえる機会だったと思いますし、そういう高いレベルを自分は目指していきたいです」栗山監督が大学の試合に視察で来た際、話す機会があったという矢澤選手。

日本ハムの監督時代に大谷翔平選手を二刀流として育てた経験を持つ指揮官から「どのステージに行ったとしても、どっちもやる夢は持ち続けてほしい」と言葉をかけてもらったといいます。

気持ちの“気”という言葉を大事にしているという矢澤選手。この言葉は母校・藤嶺藤沢のOBで現在、楽天で投手コーチを務める石井貴さんから送られたもの。

「高校を選ぶ時、小・中学校のときに野球教室で教えに来てくれた石井さんが藤嶺のピッチングコーチでいてくださるというのもありました。野球教室のとき、帽子にサインをもらって、“気”っていう一言を書いてもらいました。チームメートに『どうやって遠くに打球を飛ばすんですか』とか、『どうやったら速い球を投げられますか』って聞かれると僕は“気持ち”って冗談ぽく答えるんですけど、実は大事だなと思ってます。マウンドでピンチのときに気持ちが入るときもありますし、キャッチャーも『気持ち入れていきましょう』って言ってきたり。それまで気持ち入ってないのバレてるのかな(笑)」

野球少年だった頃は、プロ野球の試合をよく見に行き、当時巨人で活躍していた内海哲也投手や亀井善行選手がお気に入りだったという矢澤選手。プロを意識するようになってからは勉強としてプロの野球を見るようになったといいますが、自らも憧れたその舞台に立つ日が近づいています。

今年8月に行われたNPB・U-23選抜と大学・社会人選抜の一戦でも二刀流で出場した矢澤選手。投手としては1点こそ失うものの1回2奪三振、野手としては1安打2打点と、プロ相手にも通用することを証明しました。

「ドラフトまでは投手、野手どっちも可能性を広げていくっていうのを大事にしてやってきました。この先は、自分だけでなくいろんな人と決めていければなと思っています。プロになれたらそのチームのファンでも、違うチームのファンでも、矢澤が投げるから見に行きたい、矢澤が野手で出るから見に行きたい。テレビのチャンネルを変えてでもプレーを見たいと思ってもらえるような選手になりたいと思っています」