【W杯】スペイン戦へ勝利のポイントを城彰二が解説「かなり厳しい」も「パスサッカーの芽を摘む」2人のボランチが鍵
◇サッカーFIFAワールドカップカタール2022(11月20日~12月18日)
グループリーグ最終戦となるスペインとの一戦に向け、元日本代表・城彰二さんがポイントを解説しました。
日本代表は2試合を終えて勝ち点3。スペイン戦に勝利すれば決勝トーナメント進出、負ければ敗退、引き分けの場合は得失点差などで進出の可能性があります。
この状況に城さんは「かなり厳しいと思います。スペインは1位通過を狙っているので、日本戦は勝ちに来ると思います」と状況の厳しさについて言及しました。
日本の戦い方については「スペインが1位通過を目指すとなると、相当攻められる、猛攻を受ける形になると思います。それに耐えられるかどうか。やるべきことは徹底して守ること。粘り強くしっかり守備をしていればチャンスは必ず来るので、少ないチャンスをものにすることが日本の作戦だと思います」と語りました。
ポイントは“パスサッカー阻止”
守備の時間が多いと予想されるスペイン戦。その中で城さんはカギを握る2人の選手を挙げました。
城さん「ダブルボランチと呼ばれる遠藤航選手と守田英正選手。この2人がスペインのパスサッカーの芽を摘む作業がすごく重要になってきます」
日本にとって脅威となるスペインのパスサッカーは今大会も顕在で、初戦のコスタリカ戦で1003本のパスを通し、成功率は驚異の94.5%を記録しました。
そのパスを防ぐことが求められる遠藤選手と守田選手ですが、守備のポイントについて城さんは「スペインは日本の隙間をついてパスをしてくると思うので、遠藤選手と守田選手には、隙間を埋める動きや、中盤で体を張ってボールを奪ったり、相手をフリーにさせないことが絶対条件になると思います」と解説しました。
スピードあるドリブルに「スペインも警戒」
勝てば決勝トーナメント進出が決まりますが、勝利するには得点も必要となります。
城さんは少ないチャンスをものにする攻撃の要として、三笘薫選手の名前を挙げました。
城さんは「日本が得点を奪うシチュエーションを考えると、相手の裏をスピードで突破していくことが連想される。三笘選手は1人2人抜いていく力を持っているので、スピードのある選手を配置すると効果的。スペインの選手もかなり警戒しているのではないかと思います」
勝てばグループリーグ突破、負ければ敗退が決まる大一番・スペイン戦は日本時間12月2日に行われます。