米・メジャーリーグ、シアトル・マリナーズの特任コーチに就任した岩隈久志さん（３９）が、古巣での指導者活動へ「自分が積んできた経験などを伝えていけたらいい」と、意気込みを語りました。

日本時間１４日、オンラインで会見を行った岩隈さんは、マリナーズからの打診について「光栄なことでしたので、家族としっかり話し合って、僕ができることをやっていきたい」と、オファーを快諾したことを明かしました。

メジャーだけでなく、マイナーも含めたチーム全般の投手指導を行う予定の岩隈さんは「僕自身もそんなに厳しくやってきたわけでもないので、厳しくというよりは」と、前置きした上で、「選手の個性をしっかり捉えながら伝えていけるほうがいいと思っています」と、日米通算１７０勝の実績を踏まえて、描く指導方法についても言及。「自分自身もまた勉強していきながら、自分が積んできた経験などを伝えていけたらいい」と、指導者としての意欲をみせました。

マリナーズで会長付特別補佐兼インストラクターを務めるイチローさん（４７）にも、すでにあいさつを済ませていて、「またイチローさんと一緒に仕事ができるので、すごくうれしくもありますし、いろんな形で、またいろんな話を聞かせてもらいながらやっていけたらいいなと思っています」と、期待を膨らませました。

さらに、今季メジャーリーグで３年目を迎える菊池雄星投手（２９）については、「彼は持っているポテンシャルもすごく高いし、日本でやってきた実力もある。期待もありますし、本人が自信をしっかりつけていけば、必ず結果は残せると思うので、寄り添って一緒に戦っていけたらいいのかなと思います」と、メジャーでの活躍へ、全面的にサポートする考えを示しました。

昨季限りで現役を引退した岩隈さんは、シアトルに拠点を置き、春季キャンプからチームに合流。シーズンを通して投手指導のほか、日本でのスカウト活動にも携わる予定です。