アメリカ・メジャーリーグ、トロント・ブルージェイズのメジャー４０人登録から外れ、事実上の戦力外となっていた山口俊投手（３３）が、サンフランシスコ・ジャイアンツにマイナー契約で入団し、日本時間２３日に行われた会見でメジャー昇格へ意気込みを語りました。

巨人に所属していた山口投手は、２０１９年に球団初のポスティング制度を利用して、メジャーリーグのブルージェイズに移籍しました。

メジャーでの活躍が期待されましたが、昨シーズンは１７試合に登板して２勝４敗、防御率は８．０６と結果を出せず、今季はロースターの４０人から外され、チームは日本時間１６日に山口投手を自由契約にしたと発表しました。

招待選手としてジャイアンツのキャンプに参加する山口投手は、新天地でのメジャー登録に向け、「昨季の状況がみえているなかで、今季はどういう状態でシーズンに臨めばいいか明確にみえている。１日１日、自分の進化を考えてトレーニングを積んできていて、手ごたえがある。自分に対する期待感は昨年以上にある」と自身への期待を語りました。

また、メジャー登録を保証されていないなかでの挑戦に「日本でプレーするときにも一軍の確約はない。常にチャレンジしていくことは今の自分にプラスになり、良い経験、良いプレッシャーのなかで野球ができる。何とかメジャー契約を勝ち取って、メジャーで１年間貢献している姿で日本の皆さんに勇気を与えたい」と覚悟を表しました。

ジャイアンツでメジャー登録されなかった場合の去就については明かされず、「先のことは考えていない。まずは４０人の枠を勝ち取ることを考えている」とコメントしています。

※写真はブルージェイズ時代

写真：ＵＳＡ　ＴＯＤＡＹ　Ｓｐｏｒｔｓ／ロイター／アフロ