平野歩夢スノボ3季ぶりV 北京五輪へ意欲
スノーボード男子ハーフパイプでソチ五輪・平昌五輪と2大会連続銀メダルの平野歩夢(22=木下グループ所属)が25日、3シーズンぶりにスノーボードハーフパイプの国際大会に出場。92.75の高得点で復帰戦を優勝で飾りました。
アメリカ・コロラド州アスペンで行われたワールドカップ下部ツアーの「U.S.REVOLUTION TOUR」に出場した平野選手。大会前には、「狙うは優勝ですね。いい意味で自信をつけていければなと思っています」と力強いコメント。
その言葉通り、2位に大差をつける、92.75の高得点で優勝し、3シーズンぶりのスノーボードの大会でも、メダリストの強さを見せつけました。
平野選手は2018年の平昌五輪終了後、東京五輪のスケートボード・パーク種目に出場するため、スノーボードの大会からは一時離れ、スケートボードに専念していました。現在、スケートボード・パーク種目の世界ランキングでは日本人トップの26位。
半年後の東京五輪出場が濃厚とされる中で、今回スノーボード大会に出場した理由について、「(北京五輪に出場するための)ポイントもないし、技術的な部分もそれなりに練習していかなければいけない。(北京五輪の)1年前からようやくスタート、ここから一歩ずつ踏み出していく形になる」と、1年後の冬季・北京五輪も見据えていることを語りました。
平野選手がスノーボード大会に出場するのは、2018年3月にアメリカで行われた「Burton US Open」以来3シーズンぶり。
今大会、平野選手の優勝ルーティンは、「バックサイドエア→フロントサイドダブルコーク1080→キャブダブルコーク1080→フロントサイドダブルコーク1260→バックサイド900」と平昌五輪のルーティンに比べると、少し難易度を抑えた形でしたが92.75の高得点。
平野選手は試合後、「まず優勝するつもりで来ていたので、第一歩を順調に踏み出せたなという気持ち。これがスノーボードにおいては一歩目のスタートになってくるので、これを機に、次にうまく自信もつなげていって、この大会を通過点に今よりさらにパワーアップできればなと思う」と、手応えを感じていました。
映像協力:kosuke shinozaki