G井納 FA移籍で「もう一度チャレンジ」
FA移籍でDeNAから巨人に移籍した井納翔一投手(34)が先月、単独インタビューに応じ、FA移籍する際の心境や、巨人の印象、今季の目標について語りました。日本テレビの単独インタビューの前編です。
――ジャイアンツにきて初の実戦マウンドは
井納
やはり新天地ということもあり、初実戦も重なって1イニングだとしても不安なものはありましたし、多少緊張感を持ちながら投げることはできたと思います。
――球種としては、投げたいボールはすべて投げられたか
井納
今日組んだ炭谷選手と、しっかりと試合前に話して、自分の持っている球種は全部出してもらって、確認も含めて投げることができました。
――まっすぐとフォーク、あとはカットボールというイメージがあるが、井納選手ご自身の考える最大の武器は
井納
1番はフォークボールでというのはありますけど、やっぱり僕自身も、9年目になって研究もされて、どのチームもフォークのピッチャーだというのはあると思うので、昨年はカットボールを覚えましたが、今までカーブというものをあまり投げてなかったですし、それも昨年から試合の中でカットボール同様、役に立つボールであるので、そのカーブというものも、今シーズン勝負球でもあり、カウント球でもありというところで、うまくタイミングを崩しながら、うまく使っていきたいなと。
――改めてFAを行使した理由
井納
やはり、ベイスターズで優勝というのも、もちろん頭の中では考えましたし、日本シリーズ行った時、自分が初戦にいってチームに悪い流れをもっていってしまったので、そこをしっかりとパ・リーグ相手にリベンジしたいというのはありましたけど、僕自身残りの野球人生の中でもう1回、ルーキーではないですけど、そのような気持ち、慣れない環境っていうところでもう1回チャレンジしたい。
野球をやってる以上、向上心持って、今までも持ってはいましたけど、自分の立場が確立されていないところで、もう一度チャレンジしたいというのはありましたし、そういうところでFAというのを行使させてもらって移籍を決めました。
――ジャイアンツから、原監督から、どんな口説き文句で誘われた
井納
日本シリーズ終わって、すぐくらいだったので、監督自身もどういう気持ちか、はっきりとはわからないですけど、新たな戦力としてチームを助けてほしいということも言われましたし、それが僕の中で1番心に響いたというか、とても厳しい環境に入るということは理解の上、巨人というチームでやりたいなと思いました。
――それは原監督からの電話か
井納
電話というか、ショートメールというか(笑)
――うれしかったですか
井納
ヤクルトからも来ましたし、ベイスターズともしっかり話はしましたけど、チームの指揮を執っている監督から言われたのは、ジャイアンツだけでしたし、1番そこが。もしかしたら3球団全部監督から言われたら、もっと悩んだかもしれないですが、やっぱり現場というか、試合を指揮してる人から直接言われたというのは、僕にとっては、すごい特別というか響きました。
――元々の原監督のイメージは
井納
初めて話させてもらったのが、僕が2年目のオールスターの時。1戦目か2戦目、西武ドームでやった時に、1イニング目終わった時に、セ・リーグの指揮を執っていた原監督から言われたことが、もう1イニング投げて賞をとってこい、と言われて。そこが初めての会話ではあるんですけど。
そこからも対戦、東京ドームとかで挨拶させていただいた時とかも、一言、二言話したりとか、昨年の最後の方の東京ドームとかでは、すごい冗談だと思うんですけど、「井納が相手だと、おれはぶるぶる震えてるよ!」みたいな。そこはすごい冗談だと思いますが、やはり同じチームとなるとすごい厳しい部分とかも出てくると思いますが、相手チームの時とかは、すごい明るい監督だと思いました。
――実際、巨人のイメージは
井納
監督のイメージというか、やはり同じチームとしてやっている限り、厳しい目で見られているというのはわかっているので、今までとは違う声のかけ方になると思いますし、昨年までとは、やっぱり自分自身も、恥の無いようにやっていきたいと思います。
巨人の印象というのは、やはり伝統あるチームというのは理解していたので、とても緊張感のあるピリピリとした中で、キャンプなど過ごすのかなと思っていたんですけど、もちろん緊張感もあり、ピリピリした雰囲気もありますけど、その中でもキャプテンはじめ、どこかでなごませるというか、そういうのも入れながらやってるので、思っていたより、とてもやりやすくて、僕自身も、そこまで気を張り詰めすぎない程度でできているかなと思います。
※インタビューは後編に続きます。移籍前に挑戦したことを明かしてくれました。