張本智和が“五輪イヤー”初タイトル
東京五輪代表に内定している卓球の張本智和選手(17)が13日、カタール・ドーハで行われた国際大会の男子シングルス決勝で、ドイツの選手を破り優勝。五輪イヤー初のタイトルを獲得しました。
■「卓球 WTTスターコンテンダー・ドーハ大会」(13日、カタール・ドーハ)
シングルス優勝賞金 2万5000ドル(約270万円)
卓球の東京五輪代表に内定している張本智和選手(17)が、カタールで行われた国際大会の男子シングルス決勝で、ドイツのR・フィルス選手(33・ドイツ)をゲームカウント4-2で下して今季初の国際大会優勝を果たしました。
張本選手は苦手とするカットマンの相手に対し、フォアハンドの強打などで攻め続け、第1・第2ゲームの連取に成功します。
続く第3ゲームは接戦の末に落としますが、嫌な流れを引きずらず、第4ゲームは冷静に対応。相手の返球を見極めチャンスボールを確実に決める巧みな攻撃で圧倒してこのゲームを制し、優勝へ王手をかけます。
その後、第5ゲームを奪われた張本選手でしたが、迎えた第6ゲーム。粘る相手と一進一退の展開になりますが、終盤にフォアで果敢に攻めて連続ポイント。最後は強烈なスマッシュを決めてゲームカウント4-2で勝利を収めました。
優勝の瞬間、仙台市出身の張本選手はユニホームの胸にある「WASURENAI 3.11」のメッセージをつかんでアピール。11日に発生から節目の10年を迎えた東日本大震災への思いを胸に五輪イヤー初のタイトルを獲得しました
写真:新華社/アフロ