競泳佐藤が五輪内定 涙のインタビュー全文
7日、競泳・日本選手権の男子200m平泳ぎが行われ、20歳の大学生・佐藤翔馬選手が2分06秒40の日本新記録で優勝し、東京オリンピック代表に内定しました。
レース後はガッツポーズも飛び出し、満面の笑みで内定を喜んだ佐藤選手。しかし、その後のミックスゾーンでは一転、涙を浮かべながら、家族や支えてくれる人たちへの感謝を語りました。
【レース後ミックスゾーンインタビュー全文】
――日本新で決めましたね?
そうですね。昨日の時点で2分6秒台は出ると思っていたので、普通にしっかり泳いだというのが今の感想ですね。
――日本のお家芸といわれる200m平泳ぎで五輪に行くのはどう?
(北島)康介さんとかもしっかり金メダル取ってきているので、僕もしっかりと金メダル取りに行きたいなと思ってます。
――ここから夏まで、どこを強化していく?
さっきラップ見たんですけど、最後の50mが33秒かかっているので、しっかりと強化していきたいなと思います。
――今の気持ちを伝えたい人は?
やっぱりまずは家族とコーチですかね、家族はいつも送り迎えしてくれたり、やべえ泣きそう。(涙を見せる)ちょっと分かんないっすね。いつもありがとうって感じですね。(涙を流す)すいません。家族はやっぱりいつも送り迎えしてくれたりとか、ごはんを作ってくれたりとか、いろいろサポートしてくれているので、感謝を伝えたいと思います。
――その感謝に報いるために、東京では何を取ってくれますか?
やっぱりさっきも言ったように、コーチもなんですけど、ここ1か月くらい付きっきりで見てくれて、しっかりと今回は第1段階として恩返しができたかなと思いますし、本大会では優勝して金メダルをかけてあげたいなと思ってます。
――リオ五輪を見ていた自分が5年後、夢舞台へのチケットを手にしていると想像していましたか?
4年前は自分の持ちタイムも遅くて、東京五輪に行きたいとは思っていたんですけど、タイム的には全然まだまだだなと思っていたので、こうして出られるってことに感謝をして、しっかりと本大会に向けて頑張っていきたいなと思っています。
――目標の日本記録を更新した。本番ではどのようなタイムを出してくれる?
世界記録も見えてきたのでそこを狙っていきたいですけど、本番では金メダルを取ることが1番重要だと思っているので、タイムにこだわらずにしっかりと優勝したいなと思っています。
――初めての五輪、世界に向けてどういう泳ぎを見せたい?
自粛期間中とか泳げない期間もあったんですけど、しっかりとまた1から練習をつんでいけば、こうして世界記録とか出せるということを証明したいと思うので、世界を元気づけられるようなレースをしたいと思います。
写真 日刊スポーツ/アフロ